ロシア・スーパーリーグのレオン、イタリア・セリエAのユアントレーナやエルナンデス、ブラジル・スーパーリーグのシモンやレアルなど、世界のトップリーグでは例外なくキューバ人選手たちが暴れている(現在サントリーに所属するキューバ人・エスコバルも昨シーズンのブラジルリーグ得点王である)。そしてポーランドリーグにも昨年から期待のキューバ人選手がやってきた。イダルゴ・オリバー(写真)である。
身長195cmとバレーボール選手としては小~中型ながら、抜群のスコアリングスキルを誇っており、ポジションはWSながら、ポーランドリーグでベストスコアラーランキング1位を独走している(個別にはアタック、サーブそれぞれで1位でもある)。また彼の活躍により、所属するヤストシェンブスキ・ヴェンギェルもリーグ4位と高順位をキープしている。彼のプレーはパワーはもちろんのこと、柔らかさをも兼ね備えており、そのプレーはフランスのヌガペットとやや重なる(風貌もどことなく似ている(笑))。
キューバは基本的に海外でプレーしている選手が代表でプレーすることを認めていないため、オリーバは、ユアントレーナがイタリア代表でプレーしているように、ドイツ国籍を取得してドイツ代表としてプレーすることを目指している(彼は過去に3シーズン、ドイツのブンデスリーガでプレーしていた)。そのため、右手のテーピングはドイツ国旗と同じカラーリングになっている。ドイツは昨年のオリンピック予選をもって、得点源であるグロゼルが代表引退を表明した。オリーバには彼の穴を埋める素質が十分にあるだろう。上の動画と同じ、オリーバとカンパ(ドイツ代表セッター)のコンビがナショナルチームで見られる日が来るか見ものである。
写真:PLPS