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「オリンピックは精神的にもっとも厳しい大会」ポーランド代表ミハウ・クビアク五輪直前インタビュー和訳

2021年7月20日

今回は現地時間の7月18日にポーランドリーグのサイトに掲載されていた下記のクビアクへのインタビュー”Michał Kubiak: Igrzyska Olimpijskie są najtrudniejszym turniejem pod względem psychologicznym”の和訳をお届けします。

https://www.plusliga.pl/news/id/47015.html

 

ミハウ・クビアク:オリンピックは精神的にもっとも厳しい大会

6日後にポーランド代表チームは、東京で行われる第32回夏季オリンピックの初戦を迎える。対戦相手はイランだ。「オリンピックは精神的にもっとも厳しい大会です」そう話すのは、我らが「ホワイトーレッド」チームのキャプテン、ミハウ・クビアクだ。

このポーランド人選手たちにとって東京オリンピック前の最後のテストの場となったのは第18回フルベルト・イェジ・ワグネル記念杯だった。この大会で彼らはノルウェー、アゼルバイジャン、そしてエジプトにそれぞれ3‐0で連勝して優勝を果たした。その会場となったクラクフのタウロンアリーナのスタンドに、約1年半の中断を経てファンの姿が見られたことは大きな話題を呼んだ。残念ながら国際オリンピック委員会は、日本における緊急事態宣言のために、競技を無観客で開催することに決定した。

「このような状況下で、なんとかしてファンのためにアリーナを開放できた数少ない国のひとつに自分たちがなれたことをとても嬉しく思います。ただ一つ心残りなのはいつものようにファンと触れ合うことができなかったことです。サインや写真を頼まれても断らなければいけませんでした。しかしこのようなことは自分たちにはどうすることもできません。私たちは決められたことに従うしかないのです。ファンには本来いつでもどの会場でもいてほしいです。しかし現実は、皆さんがご存知の通りです。この決定は絶対に変わらないでしょう。しかし、観客がいようがいまいが、私たちの目標は変わることはありません。」とミハウ・クビアクは答えた。

ポーランドの選手たちは無観客の中でいかにプレーするかをとてもよく理解している。彼らはそれを2020/21クラブシーズンでもリミニで行われたネーションズリーグでも経験している。ではそれによって東京での試合が楽になるのだろうか。

「それはわかりません。なぜなら自分たちから見ても今の時点で先のことを判断するのは難しいからです。イタリアでのバブルの経験が助けになるかと思いますが、日本が同じだとは限りません。何が予想されるか自分たちにはわかりません。東京では可能な限りの自由があることを願いますが、それがすべてではありませんし、自分たちにはどうすることもできません。」と「ホワイトーレッド」のキャプテンは言う。

彼は続けた。「今回のオリンピックはおそらく異例なものになるでしょう。大会組織は完璧な衛生状態を保障するためあらゆることをしています。自分たちにとっても今回のオリンピックが異例となるなら、自分たちもあらゆる手段を講じるでしょう。

しかし、間違いなく今年のオリンピックに向けた準備はとても長かったです。もしオリンピックというひとつの大会のための準備と考えると、今回のは自分の人生のなかでも一番長いのもでした。しかし自分たちはしかるべき準備をしてきましたし、リミニやその前にやってきたハードワークは必要なものでした。あとは更に改善していくだけですね。」とアウトサイドヒッターは力説する。

東京オリンピックで鍵となるのは何だろうか。「一番重要になるのは平常心です。幸い、オリンピック開幕の10日前に自分たちは日本に到着しました。生活の形を整えたり、自分たちの弱い部分を改善したりする時間がありますし、万全な準備でこの大会を迎えられるでしょう。」とクビアクは言う。

選手たちは、メダルという唯一の目標を前にして隠れることはなかった。

「オリンピックは精神的にもっとも厳しい大会です。体力的にはおそらく問題ないでしょう。うまくいけばわずか8試合でメダルを手にできるのですから。場合によっては勝った試合よりも負けた試合が多くてもメダルを獲得することができるのです。自分たちは全試合勝ちたいですが、どうなるでしょうね。」とポーランド代表選手は語る。

グループAのポーランドチームは、イラン、イタリア、ベネズエラ、日本、そしてカナダと続けて戦います。ポーランドの誰もが現世界選手権王者が近年のオリンピック準々決勝での弱さを乗り越えてくれることを望んでいます。準々決勝はこれまで「ホワイトーレッド」のメダルへの道を阻んできました。

「この6番目の試合に勝たなければ、その後の残り2試合を戦うことはできません。なので私たちは平常心を保たなければいけませんし、自分に余計なプレッシャーを与えてもいけません。純粋にこの試合に挑み、ベストをつくして戦うだけです。もしこうした形で準々決勝に挑まなければ、自分たちは倒されてその後試合ができないのでしょうか。形はあくまで形ですが、私たちは毎試合勝つつもりでコートに向かいます。例えその形を保てなくても、準々決勝を自分たちの有利に進めるためにあらゆる手を尽くすさなければなりませんよ。」とクビアクは締めた。

引用元: plusliga.pl

写真: FIVB

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