いよいよ今夜、日本時間7月22日午前1時にバレーボールネーションズリーグ準々決勝、日本対フランスの試合が行われます!日本としてはネーションズリーグ始まって以来のファイナルということで、非常に期待が高まります。
ただ昨日、チームのキャプテンで圧倒的大黒柱であった石川祐希がケガにより大会の参加を見送るというショッキングなニュースも出てしまいました。
この状況も踏まえて、簡単にプレビューしていきたいと思います。
予想スタメン
日本
OH:大塚、藍
MB:山内、健太郎
OP:西田
S:関田
L:山本
冒頭でもお伝えしたとおり石川不在ですので、アウトサイドヒッターは大塚と藍と予想。
サーブレシーブの安定を考えると藍は間違いないでしょうが、大塚と高梨は迷いました。しかし、予選のフランス戦で見せた攻撃力に期待を込めて大塚に。また高梨は途中出場でも高いパフォーマンスを見せてくれるのでバックアッパーとしてピンチを救ってほしい。あと配置ですが、本来の石川のポジションである2番に藍、5番に大塚と予想。でもこれに関しては自身はないです。
ミドルも小野寺なのか健太郎なのかどっちなんだと思いますが、期待も込めて健太郎と予想。
小野寺の方がサーブや繋ぎは良いですが、健太郎のスパイクとブロックに期待したい。フランスのミドルは強力で打数も多いので、なんとかそこにプレッシャーをかけていってほしい。
あとのポジションはおなじみの面々。
フランス
OH:ヌガペト、クレブノ
MB:チネニエゼ、ルゴフ
OP:パトリィ
S:ブリザール
L:グルベニコフ
フランスは東京五輪決勝のメンバーそのまんまで臨んでくると予想。
フィリピンラウンドで戦ったメンバーからの変更は、サイドのヌガペト、セッターのブリザール、そしてこのファイナルラウンドから参加したリベロのグルベニコフです。
3人とも各ポジションの世界トップレベルの選手です。
日本でもおなじみのヌガペトはトリッキーなプレーに目が行きがちですが、攻守ともに能力が高く、サーブも強力なオールラウンダーです。
ブリザールは、先輩トニウッティ譲りの真ん中を中心としたセッティングもさることながら、高さを活かしたブロック・サーブ・ツーアタックで自らもガンガン得点を取って行きます。試合によってはセッターなのに2ケタ得点のときもあります(笑)。
グルベニコフは、個人的には現役で世界ナンバーワンリベロ。レセプションとディグの能力の高さは言わずもがな、その圧倒的な守備力で相手スパイカーにプレッシャーを与え続け、相手のミスを誘います。リアル手塚ファントム的な(笑)。あとフランスチームのウォームアップで一番にスパイクを打つのは毎回彼です(笑)。
試合のポイント
①日本の勝利にはやはり攻めのサーブ!!
やっぱりこれしかないでしょう。
だからこそ予選でサーブランキング2位だった石川を失ったことはとーっても痛いですが、たらればを言ってもしょうがないので、今いるメンバーでフランスコートに果敢にサーブを打ち込んでいくしかないです。
しかし、フランスは守備が非常にいいチームなので、正面からパワーサーブで崩していくことはかなり難しいでしょう。
したがってサーブで攻めるといっても、特に西田と藍以外の選手については、これまで以上に戦術的に攻めるサーブが求められるのではないかと思います。
特にフランスはクイックやパイプといったセンターエリアからの攻撃を多用してくるチームです。ですのでサーブレシーブをうまく返球されるとしても、相手を転ばせたり助走を取れなくさせたりして前衛ミドルと後衛サイドの攻撃参加を防ぐことで、相手のリズムをジワジワ崩していくことができるのではないかと思います。
というかもうそれに懸けるしかないんです。効果的なサーブをずっと打ち込んでいくことができなければオリンピックチャンピオンには勝つどころかいい勝負もできないでしょう。それくらいフランスは強い。
またリベロのグルベニコフに極力仕事をさせないこと。これも大事です。サーブではしっかりとした意図がない限り絶対に彼は外す!
②ブロックで相手ミドルにプレッシャーを!!
フランスはミドルの打数が多いので、相手ミドルにブロックでプレッシャーをかけて気持ち良く打てない状況を多くつくりたいですね。
ただ相手の真ん中からの攻撃への対応というのは日本のミドルブロッカー陣の大きな課題でもあるのでなかなか厳しい部分はあると思いますが、なんとかひとつでも多くのタッチを取っていってほしい。
もちろんシャットもみたいよ!(笑)
③攻め急がない
日本とフランスはどちらも守備がよいチームなので、長いラリーになることも予想されます。
そこで攻め急いでしまうとアウトになったりシャットアウトされてしまったりするので、強引に攻めることなくリバウンドなどをうまく駆使してラリーを有利に展開していくことが重要になってくるでしょう。
これに関しても石川が非常に長けていた印象ですが、他の選手たちもそんな偉大な先輩の背中をみて引き出しが多くなってきていると思いますで、なんとか我慢して我慢してここぞという時に攻めてラリーを制する。そんな展開を見てみたいと思います。
キープレイヤー:髙橋藍
西田にはガンガンサーブを打ち込んでほしいし、健太郎にはガンガンブロックを決めてほしいですが、石川不在の中で注目が集まるのはこの選手でしょう。
レセプション能力の高さには抜群の信頼がありますが、一方前衛での攻撃力にはまだまだ課題が残る選手でもあります。
しかし、石川不在のなかで彼がオフェンス面での貢献度を普段よりもいかに高めてくれるかはかなり重要なファクターです。この試合で一皮も二皮も剥けてくれることを期待しています。
またサーブでの貢献も期待されます。もともと藍も今大会はサーブの調子がとてもよいですが、石川の分まで西田と共にガンガン攻めてくれることを期待してます!!
とにかく頑張れニッポン!
正直、例え今の日本がベストパフォーマンスを出せたとしても勝てるかどうかわからないのが今のフランス代表です。
でもなんとか今いるメンバーで、ワクワクする試合を僕たちに見せてほしいと思います。
今の彼らならきっとやってくれそうな気がします。いや、絶対やってくれる!
とにかく頑張れニッポン!!!
写真:FIVB