イタリア男子バレーボールリーグセリエA後半第5節、髙橋藍所属の11位パドヴァは現地時間1月22日(日)にホームで同10位のターラントと対戦し、3-0(25-21, 25-21, 25-20)で勝利しました。
試合後、パドヴァの髙橋藍選手にコメントをいただきました。
ー今日の試合を振り返っていかがですか。
髙橋:今日は自分のサーブから試合が始まる展開だったんですけど、その一発目からしっかり自分のサーブというか、しっかりコンディションを持って来れたというのはすごくよかったです。チームとしても入りがよかったですし、自分としても勢いに乗ったプレーがこの試合の最初から出せたました。それがチームの勝利に貢献したというか、リズムを作るきっかけになったので、それもすごく自分の中で自信になりましたし、とにかく今日の試合はパドヴァのいいところがしっかり出せて、みんな集中できていたんじゃないかなと思います。
ー今日はスタートで2本連続のサービスエース、さらに2セット目の終盤にも3本のエースを含む5連続ブレイクを演出されました。今日は何がそのようなここぞという場面でパフォーマンスを出せた要因となったのでしょうか。
髙橋:それは難しい質問ですね(笑)。そうですね、もちろん自分自身の今日の感覚というか、コンディションがよかったというのはこれにつながります。やはり勝負どころで自分の力が出せたというのは、この先もそうですし、常に自分が求めてきたところでもあります。1点ほしい場面でしっかりと自分自身がサーブで点数が取れてチームの勝利に貢献できたというのは、自分でやりたいことを常に意識して普段からそうした気持ちで取り組んできたことが出せたという、そこが結果につながったのかなというふうには思います。
ーアタックに関して、今日の試合ではティップ(指先を使った軟打)が効果的に決まっていた印象を受けました。
髙橋:そうですね。やはりこのシーズンを通していろいろ自分の中でも、自分のスパイクというか持ち味というところで、やはり毎回こう打って決めるというのはもちろんそれはそれですごくスパイカーとして必要なんですけど、ただやはり打つだけがスパイクじゃないというのはこのシーズンを通してでもすごく感じています。ここで1点ほしいところでいかに冷静に決められるか。最後はすごく力が入ったんですけど、あそこでまたもう少し力抜いて相手のブロックであったり、相手の穴を見つけてしっかりスパイクを打っていけるというところは非常に重要だと思います。チームとしても頼れる存在になりますし、このシーズンを通して見えてきた課題というか、必要な部分がそういうティップであったり、そういうものにつながっているのかなと思います。
ー3セット目は髙橋選手個人としてはサーブミスが続いたりと少しペースダウンしてしまった印象を受けましたが、その中でも途中で入ったOPグッツォ選手の活躍が光りました。彼の活躍についてどう思いますか。
髙橋:(グッツォ選手のことは)トミーと呼んでいるんですけど、トミーは自分より1コ若いですし、本当にそういう選手がイタリアにはウジャウジャいるというか、イタリアだけじゃなく世界にもそういう選手がいるというので、自分も本当に刺激をもらっています。今日途中から出てきて、チームに貢献してくれたというのはトミー自身にもすごく糧となると思います。今日は本当にトミーに助けられた部分がすごく多かったので、チームとしてもすごく救われたなという気持ちですね。
ー今日は最下位のシエナが勝って…
髙橋:シエナ今日勝ったんですか?!
ー勝ったんですよ。知らなかったですか。
髙橋:知らなかったです。1-1でチステルナとやっているって言ってて。勝ったんですか。
ー知らなかったんですね。今日シエナが勝っていたからさらに負けられないプレッシャーがあったのかなと思っていましたが、それはなかったんですね。
髙橋:なかったです。自分が確認したときは1-1で、流石にチステルナが勝ってくれるだろうと思っていましたけど…。次、もうシエナに勝つしかないですね。
ー連勝して調子を上げているシエナに対してはどう戦っていきますか。
髙橋:ねじ伏せるしかないですよねその調子を。こちらも今日勝ってすごくいいコンディションでやれてると思うので、その気持ちをキープしたまま、次のシエナはもう一度スタートからしっかりと、まあアウェイになりますけど、自分たちのホームかのようにしっかりと雰囲気を作ってやりたいなと思っています。
写真:筆者撮影
※記事および写真の無断転載&複製を禁止します。
試合レポートはこちら↓