イタリア男子バレーボールリーグ後半第6節、石川祐希所属のミラノは現地時間2月3日(土)にカターニャと対戦し、3-0(26-24, 25-19, 25-17)で勝利した。石川祐希は先発出場し9得点の活躍だった。
第1セットスタメン
ミラノ
OH:メルガレホ(キューバ)、石川
MB:ヴィテッリ(イタリア)、ロセル(アルゼンチン)
OP:レゲルス(ベルギー)
S:ポッロ(イタリア)
L:カターニャ(イタリア)
カターニャ
OH:マッサーリ(イタリア)、ランダッツォ(イタリア)
MB:トンド(イタリア)、マシュロヴィッチ(セルビア)
OP:ブチェッガー(オーストリア)
S:オルドゥナ(アルゼンチン)
L:カヴァッチーニ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
試合レポート
第1セット、序盤はミラノがOPレゲルスのスパイクなどで得点して5-4と先行する。そこからOHランダッツォの連続ブロックなどで連続ブレイクを決めたカターニャが6-10と逆転すると、その後もOPブチェッガーのスパイクやサービスエースで得点を重ねて16-20とリードを保つ。しかしOHメルガレホのサーブからカターニャにアタックミスが重なり20-20とミラノが同点に追いつく。そこからはサイドアウトの取り合いとなり、OPブチェッガーのスパイクで23-24とカターニャが先にセットポイントを取るが、その後ミラノがOHメルガレホのスパイクで24-24とすると、さらにMBヴィテッリが連続ブロックを決めて26-24でこのセットをミラノが取る。
第2セット、OPブチェッガーのスパイクやMBトンドのブロックでカターニャが出だしから連続得点を決めて0-4とリードする。しかしMBロセルのサービスエースやOPレゲルスのスパイクでミラノがブレイクを重ねて11-11と同点に追いつく。さらにカターニャのミスから15-14とミラノが逆転に成功すると、終盤でSポッロが2連続サービスエースを決めるなどして22-18とリードを広げる。最後はMBロセルのブロックが決まり25-19でこのセットをミラノが取る。
第3セット、序盤はMBロセルのブロックなどでブレイクしたミラノが6-3と先行する。その後OHランダッツォの連続サービスエースでカターニャが6-6と同点に追いつくも、MBヴィッテッリのスパイクやブロックで12-8と、ミラノが再び点差を広げる。その後終盤にOHメルガレホのスパイクやサービスエースで23-15とさらにカターニャを引き離すと、最後もOHメルガレホがパイプ攻撃を決めて25-17でこのセットをミラノが取り切る。
この結果3-0でミラノはカターニャに勝利した。
MVP:Lダミアノ・カターニャ サーブレシーブ成功率63%
OH石川祐希 9得点 アタック効果率31.57%
これでミラノは通算成績9勝8敗29ポイントとし5位を維持。
次回は日本時間2月11日(日)26時00分からパドヴァと対戦する。
イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home
トシキのコメント
カジースキとキャプテン・ピアノを怪我で欠く中、石川がキャプテンマークをつけて挑む試合となりました。
最下位のカターニャ相手なので、前回のトレンティーノ戦の逆みたいに圧勝するかと思いきや1セット目は終盤まで相手にリードを許す厳しい試合になりました。
カターニャのブロックに苦しみましたが、終盤でメルガレホのサーブとヴィッテッリ兄さんのブロックで逆転でセットを取ることに成功。2セット目も中盤までは競ったものの、結果的に2,3セット目とも点差をつけて取ってストレート勝利となりました。
代理キャプテン石川は、被ブロック3本などあまり調子が上がらず日本からツアーで見に来られていた方々も満足のいくプレーを見ることはできなかったかもしれませんが、今日は他の選手が躍動していました。
特に上記の怪我人2人の代わりで入っていたメルガレホとヴィッテッリがとても存在感を発揮していたように思います。怪我人が出てしまうことはよくないですが、例え出たとしても一定のクオリティを保てるところがミラノの強さのひとつですね。
MVPを取ったカターニャはサーブレシーブはもちろん、ディグも10本と両チームダントツに拾っていてミラノのピンチをチャンスに変えてくれました。しかし相手チームの名前と一緒なのはちょっとややこしい(笑)。ちなみにカターニャの出身地はそのカターニャです(笑)。
カジースキとピアノの怪我がある報道によると1ヵ月くらいになるらしく、この2月はずっと彼らなしで戦うことになるのかなと思います。
プレーオフ進出には問題はないでしょうが、レギュラーシーズン4位以上に入るとプレーオフでのホームゲームの回数が増えるので、石川本人もここを狙って行きたいと以前話していました。
なので今月のモンツァとヴェローナに対して、カジースキとピアノなしでどう勝っていくかがカギでしょうね。
3月頭のレギュラーシーズン最終戦のペルージャ戦にはなんとか間に合ってほしいところ。
でも一番はこれ以上怪我人が増えないこと、それがまず一番でしょう。
Photo: volleyball.it
月刊バレーボール最新号が半額以下で読める↓↓↓