女子 日本代表

カナダに逆転で敗れパリ五輪は持ち越し【バレーボールネーションズリーグ女子】

2024年6月14日

バレーボールネーションズリーグ2024女子大会第3週福岡ラウンド、日本代表は現地時間6月13日(木)にカナダと対戦し2-3(25-23, 25-22, 20-25, 21-25, 14-16)で敗れた。

スターティングメンバー

日本

OH:古賀(20)、石川(9)
MB:山田(5)、荒木(6)
OP:林(13)
S:岩崎(3)
L:小島、福留

途中出場:OH井上(13)、MB宮部(8)、S関(1)、OP和田(1)、、MB渡邊、OP黒後

カナダ

OH:グレイ(30)、ジョンソン(7)
MB:ホワイト(7)、マリオ(5)
OP:ヴァンライク(27)
S:ブリ―(7)
L:ヨースト

途中出場:Sベイカー(1)、Lムーマン

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

※()は得点

TOSHIKI’S MVP

OPキエラ・ヴァンライク

27得点(うちブロック3)、アタック効果率43%

豪快なスパイクで得点を量産したほか、ブロックでも3得点と4タッチを記録し日本のレフト攻撃に常にプレッシャーをかけ続けた。またディグでもリベロに次ぐ15本のアタックを拾うなど後衛での守備も光った。

試合解説

カナダの組織的な戦術にジワジワやられてしまった試合。

試合序盤は日本ペースで試合が進んだ。

第1セットはOH石川、第2セットはMB宮部とOH古賀を中心に得点を重ねつつ、効果的なサーブからのディフェンスでカナダのアタック効果率を下げることにも成功していた。

しかしそれ以降はカナダのペースとなる。

第3セット以降はカナダのブロックが機能する。多くのブロックポイントとタッチを取って特に日本のサイド攻撃の効果率を下げた。逆に日本はカナダのOPヴァンライクを中心とする攻撃に対応できなくなりこのセットを落とす。

第4セットは第3セットの流れに加え、カナダのサーブが走ったことで日本のミドルの打数が更に減り、かつOP林にアタックミスと被ブロックが続いて日本の攻撃がますますレフト偏重となった。こうしてカナダが点差を広げ、それに対し日本はメンバーチェンジで流れを変えようとしたが上手く行かずにそのままセットを落とす。

第5セットはOH古賀のスパイクで得点を重ねた日本が8-6とリードして折り返す。その後もOH井上のスパイクでサイドアウトを重ねて11-9とリードを保った。しかしここからカナダのブロックに連続で捕まり11-12と日本が逆転を許すと、最後はOHジョンソンのサービスエースが決まって14-16でカナダがこのセットを逆転で取り切り、試合も逆転勝利した。

カナダはOPヴァンライク、OHグレイの強力な2枚看板に加え、組織的なブロックで日本の攻撃を上手く抑えることに成功したことが大きな勝因となった。

一方の日本は、3セット目以降そうしたカナダのバレーボールに対応することができなかった。

以前にも思ったことだが、日本女子チームは相手に対応されてからまたチームとしてそれに対応し直すことが上手くない。そういう場合の監督をはじめとするベンチの意図がよくわからない。

日本はこの試合でのパリ五輪切符獲得はお預けとなったが、同じくパリ五輪切符を争うカナダとオランダは今日直接対決をすることもあり、ここからこの2チームの両方にポイントを抜かれることはまずないので、このあとのセルビア戦とアメリカ戦がどう転ぼうともパリ五輪には出場できるだろう。

しかしチームがこのような状態ではオリンピックで結果を出すことは難しいと言わざるを得ない。おそらく東京五輪同様に予選を通過できずに終わる。

そうならないためにも、このあとの予選2試合、そしてVNLファイナルラウンドでどうにかいいきっかけを掴んでほしいと思う。

詳しい試合のスタッツはこちら

ハイライト動画

順位表(6/13終了時点)

VNL順位

1. ブラジル 10勝 28P ★
2. ポーランド 8勝 24P ★
3. トルコ 8勝 24P ★
4. イタリア 7勝 22P
5. 日本 7勝 22P
6. アメリカ 6勝 19P
7. 中国 6勝 18P

8. カナダ 6勝 17P
9. オランダ 5勝 15P
10. セルビア 3勝 9P
11. ドミニカ共和国 3勝 9P
12. タイ 3勝 7P ★
13. ドイツ 2勝 6P
14. 韓国 2勝 6P
15. フランス 1勝 5P
16. ブルガリア 1勝 3P

※上位7チームと開催国(タイ)がファイナルラウンド(6/20~23)に進出

★…ファイナルラウンド進出確定

世界ランキング

1. トルコ 392.17 ☆
2. ブラジル 389.13 ☆
3. ポーランド 366.17 ☆ 
4. イタリア 364.69 ★
5. アメリカ 356.08 ☆
6. 中国 329.55
7. 日本 322.94
8. セルビア 314.63 ☆
9. オランダ 293.03
10. カナダ 290.24
11. ドミニカ共和国 270.74 ☆
12. ドイツ 213.09

19 ケニア 162.42 ★(アフリカ最上位)
20 フランス 156.44 ☆

※VNL予選ラウンド終了時点でアジア最上位、アフリカ最上位と既にパリ五輪出場権のある国を除く上位3か国がパリ五輪出場権を獲得する

☆…開催国および五輪予選で出場権を獲得した国

★…VNL予選ラウンド終了後のパリ五輪出場確定

次戦情報

vs セルビア

6月15日(土)19:20~(日本時間)

テレビ放送

地上波TBS系列(生放送19:00~)

TBSネーションズリーグ特設サイト(テレビ放送予定などを確認できます):https://www.tbs.co.jp/volley-nationsleague/

ネット配信(LIVE)

①VBTV(英語、有料): https://www.volleyballworld.tv/home

②U-NEXT(日本語、有料)

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Photo: FIVB

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