女子 日本代表

イタリアに1-3で敗れるも堂々の銀メダル!!【バレーボールネーションズリーグ女子】

2024年6月25日

バレーボールネーションズリーグ2024女子大会第ファイナルラウンド(タイ)、日本代表は現地時間6月23日(日)に決勝でイタリアと対戦し1-3(26-24, 20-25, 25-21, 22-25, 15-12)で敗れ、準優勝で今大会を終えた。

スターティングメンバー

日本

OH:古賀(17)、石川(6)
MB:山田(6)、宮部(2)
OP:和田(5)
S:岩崎(2)
L:小島、福留

途中出場:OH井上(11)、MB荒木(4)、OP林(3)、S関、OP黒後

イタリア

OH:デグラディ(12)、シッラ(15)
MB:ダネーシ(6)、ファー(9)
OP:エゴヌ(27)
S:オッロ(2)
L:デジェンナーロ

途中出場:OHボセッティ(5)、OPアントロポヴァ(3)、MBルビアン、Sカンビ、OHジョヴァンニー二

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

※()は得点

TOSHIKI’S MVP

Lモニカ・デジェンナーロ

サーブレシーブ成功率46%、ディグ成功本数32本

今大会のMVPとなったのはOPエゴヌだったが、個人的にはこの試合も含めてこの選手がMVPだったと思う。

日本の攻撃をもう本当にこれでもかというくらいに拾われた。

イタリアはライト側をブロックで抑え、日本のスパイクをレフトサイドに誘導して彼女が拾うという作戦だったと思うが、それにしても4セットで32本のディグは流石に凄すぎる。

この試合の日本選手の中でディグ本数が1番多かったのがOH古賀の14本だったと言えばその凄さがお分かりいただけるだろう。

37歳の大ベテラン。クラブでもイタリア最強のコネリアーノ(来季にS関が移籍)で10シーズンスタメンリベロとしてプレーしている。

MVPどころかベストリベロにも選ばれなかったのは非常に残念。もちろんL小島のパフォーマンスも良かったけど、彼女ももっと評価されてほしい。

試合解説

非常に厳しい試合だった。ただ1、2セット目の一方的な展開から3セット目を取り切ることができたのは素晴らしかった。

日本はサーブを機能させることができず、そこからのブロック&ディフェンスでイタリアの攻撃を抑えることができなかった。特に1セット目はOHデグラディとOHシッラ、2セット目はOPエゴヌにいいようにやられてしまっていた。

3セット目は途中出場のOH井上の2本のサービスエースをはじめ、OHデグラディをサーブで崩し、またMB荒木らがブロックポイントを決めるなどして日本が試合を有利に進めることができた。

しかし途中出場のOHボセッティがサーブレシーブを見事に修正し、4セット目は日本に反撃の隙を与えなかった。

また日本は攻撃面でも非常に苦しんだ。計12本のブロックポイントを献上したほか、ブロックを抜けても上述のLデジェンナーロに拾われて上手く得点を重ねることができなかった。

アタック効果率はOH古賀が18.33%、OH石川が15.00%、OP和田が11.76%。途中出場のOP林が0%、OH井上が14.29%とサイドアタッカーの全員が20%未満に抑えられてしまった。これではいくらなんでも勝てるはずはない。

一方ミドルのMB山田とMB荒木はよく決まっていたので、もっとミドルからの得点を増やすことができていればまだ勝機はあったかもしれない。

イタリアの強力なサーブに対しても日本のサーブレシーブは大きく崩れることはなかっったので、ここにミドルの攻撃力が上がってくるともっと強豪国相手にも戦えるようになると思う。

今回はあまり決まらなかったMB宮部だが、高さもパワーもあると思うので、もっと状況判断能力や打ち分けの技術が上がってくると日本の大きな武器になると思う。

いずれにせよ、決勝戦では敗れてしまったものの今回のVNL準優勝は非常に素晴らしい成績であることに違いはない。恥ずかしながら決勝まで進むとは思っていなかったので本当に寝耳に水であった。

ここで満足せず、今回の経験を十分に活かしてオリンピック本番でも素晴らしい結果が出ることを期待している。

詳しい試合のスタッツはこちら

ハイライト動画

VNL2024女子最終成績

順位

優勝:イタリア(2年ぶり2回目)
準優勝:日本
3位:ポーランド
4位:ブラジル

個人賞

MVP:パオラ・エゴヌ(イタリア)

ベストセッター:アレッシア・オッロ(イタリア)

ベストOH:古賀紗理那(日本)、ミリアム・シッラ(イタリア)

ベストMB:アグネシュカ・コルネルク(ポーランド)、サラ・ファー(イタリア)

ベストOP:パオラ・エゴヌ(イタリア)

ベストリベロ:小島満菜美

Photo: FIVB

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