バレーボールネーションズリーグ男子2024は予選ラウンド上位8チームによるファイナルラウンドに入りました。
昨日初戦を迎えた日本は予選ラウンドで2-3で敗れたカナダに対し3-0(26-24, 25-18, 26-24)で勝利し、2年連続で準決勝に駒を進めました。
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ストレート勝利とはいえ2セット目以外はどちらもデュースにまでもつれ込むギリギリの展開で、特に3セット目は終盤までほとんどカナダを追いかける展開からの逆転でした。
フルセットで敗れた予選ラウンドでは、カナダの両OH、マーとレブキーに高いアタック決定率を許し、またカナダのブロックに日本の攻撃が阻まれたことが主な敗因でした。
しかしこの試合では日本のサーブが走り、そこからL山本を中心にディグで繋いでOHマーとOHレプキーのアタック効果率を低く抑えることに成功。予選ではそれぞれ49%、50%だった数字を準々決勝では33%、4%にまで減少させました。
そして得点ではとにかく石川祐希が無双状態。
OH石川ひとりで1セット分にあたる26得点をマーク。
出だしからOPシュワーツのスバイクを顔面に食らってしまった影響か、1セット目はスパイクでやや失点があったものの、アタックで6得点、サービスエースとブロックポイントをそれぞれ2得点ずつマーク。
特にセットポイントを奪ったサービスエースは、正にコートを突き刺すノータッチエース。先にセットポイントを掴んだあとに同点に追いつかれて少し流れがカナダに変わりそうだったところを完全に断ち切りました。
震えました。
2セット目はOH藍の代わりに入ったOH大塚の活躍もありスパイクの本数は減るも決定率は100%をマーク。
さらに3セット目に他のサイドアタッカー2人が決まらなくなると再びギアを上げて打ちまくり12得点。
主審の誤審に近い判定のあとの怒りのスパイクとサービスエース(笑)。
さらにセット終盤までカナダリードだったところ、このセット絶好調だったOPシュワーツをシャットアウトして24-23と逆転で先にマッチポイントを握り、その後もスパイクを連続で決めて日本を勝利に導きました。
石川祐希は数字上の活躍もさることながらとにかく気迫がすごかった。フィリピンラウンドでの、特にフランス戦のときにもその気迫が画面越しから伝わって来ましたが、実際に生で見るとそのオーラみたいなものが見えました。
特に藍がイタリアリーグでの怪我の後遺症によりベンチアウトしてから、攻守の両面においてやや負担が増したと思いますが、それを逆にエネルギーに替えておるからか、石川の存在感や凄みのようなものが増しているように感じます。
なんというかこの選手は本当に底が知れないし、常に進化をしているなと感じました。彼ならばもっともっとチームを高みへ導けるでしょう。
あとはOH大塚も攻守、そしてサーブでも大きな役割を果たしました。アタックに関しては数字が試合を通して安定してくるともっとよいと思います。しかしあの明るいキャラクターはやはりコートにもいい影響を与えていると思います。
ミドルではMB小野寺が高いアタック効果率とサーブで存在感。3セット目の逆転のきっかけになったのも彼のサーブでした。
MB山内はアタックは不調だったもののブロックで貢献。
S関田とL山本はいわずもがな。
ただ一方でOP西田が不調。特に予選ラウンドでほとんど好調を維持していただけに、前回とフランス戦同様に途中交代となってしまったのはやや心配です。特にVNL準決勝は本人も言ってたように昨年のトラウマがあるので…(笑)。
それでもOP宮浦が控えてるのは頼もしい限り。もちろん彼にももっと頑張ってほしいです。
次の準決勝の相手はスロベニア対アルゼンチンの勝者。もうここからはどこと当たっても厳しい試合となるのは間違いない。ただスロベニアはこのファイナルラウンドからOHモジッチが復帰したので、予選の勢いも相まってよりやっかいな相手になりそうです。
でもそうなれば、昨年同様に対ポーランドに強いスロベニアが嫌いなポーランドファンが日本を応援してくれてホームみたいになるでしょう(笑)。
とにかく次も楽しみです！
ハイライト動画
次戦情報
準決勝：vs スロベニア
6月29日（土）27:00～（日本時間）
テレビ放送
BS-TBS（LIVE、6/29(土)26:30～?）
TBSネーションズリーグ特設サイト（テレビ放送予定などを確認できます）：https://www.tbs.co.jp/volley-nationsleague/
ネット配信（LIVE）
①VBTV（英語、有料）: https://www.volleyballworld.tv/home
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Photo: FIVB