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大塚vs垂水の洛南カルテット対決がイタリアで実現!

現地時間2月22日(土)、イタリアスーパーレガ後半第10節でミラノに所属する大塚達宣とチステルナに所属する垂水優芽の「洛南カルテット対決」が遂に実現した。

大塚と垂水はそれぞれ京都の洛南高校出身の同級生で、彼らに山本龍(ミロン(ギリシャ)所属)と中島明良の4人が「洛南カルテット」として注目され、彼らが3年生の時には春高バレーで優勝した。

リーグ前半戦でも両チームの対戦はあったが垂水の出場機会がなく、両者がコート上で相見えることはなかった。しかし今回の後半戦ではそれが遂に実現した。

大塚、垂水両者とも最初はベンチスタート。

第1セット、序盤から競った展開となりミラノはOHカジースキ、チステルナはOHラモンを中心に得点を重ねる。OHルアティのブロックで9-7とミラノが2点差をつけるも、MBネデリコヴィッチのサービスエースなどですぐにチステルナが12-13とする。その後も点差が離れなかったが、終盤にOHカジースキのスパイクで22-20とミラノがまた抜け出す。そのまま最後はOHレゲルスがスパイクを決めて25-22でこのセットをミラノが取る。

第2セット、Sバラノヴィッチのエースで1-4と序盤からチステルナがリード。ミラノはOHルアティのブロックで8-9と点差を詰めるも、またSバラノヴィッチにエースが出て9-12とチステルナがリードを保つ。ここでサーブレシーブが不調のOHカジースキに代わりOH大塚がコートイン。そこからOH大塚のスパイクで15-15とミラノが同点に追いつくと、さらにOH大塚の好サーブからミラノが連続ブレイクを決めて19-17と逆転する。終盤にミラノのミスで22-22とチステルナが追いついたが、最後はOHルアティのエースとMBシュニッツァーのクイックで締めて25-23でミラノがこのセットも取り切る。

第3セット、OH大塚がスタートから出場。チステルナがOPフォールのスパイクとMBマッツォーネのブロックで5-7と序盤で前に出る。その後もブロックティフェンスがうまく機能したチステルナがOPフォールのスパイクなどでブレイクし9-13と点差を広げる。そこからOHラモンのアタックミスで11-13とミラノが点差を詰めると、OH垂水がコートイン。その後OHバイラムのブロックやスパイクで、チステルナが14-19と再び点差を広げる。終盤にはOH垂水がOPレゲルスをブロックして19-23とし、最後はミラノのミスで20-25としチステルナがセットを取り返す。

第4セット、OH垂水もこのセットはスタートから出場。MBネデリコヴィッチのスパイクやブロックで3-5とチステルナが先行すると、さらにOHバイラムのサービスエースで9-12と点差を広げる。しかしOH大塚のフェイントでミラノが13-13と追いつくと、そこからまた点の取り合いが続く。終盤にOHルアティがサービスエースと難しいバックアタックを決めて23-20とミラノが抜け出す。最後はOPレゲルスがバックアタックを豪快に決めて25-23でこのセットもとったミラノが3-1でチステルナに勝利した。

大塚は2セット半の出場で8得点の活躍。アタック効果率は36%、サーブレシーブ成功率は60%で失点なしと攻守においてチームの勝利に貢献。またサーブでもエースはなかったが、効果的なサーブでブレイクに繋げた。

垂水は1セット半の出場で2得点。残念ながらミラノのブロックに捕まりアタック効果率は−33%と厳しいものになったが、3セット目の相手エースOPレゲルスを止めるブロックはチステルナの勢いを加速させた。またこちらもサーブレシーブ成功率は75%の失点なしで、守備面での貢献が大きかった。

どちらもスタメンではなかったので、今回も直接対決が実現しないかもと思っていた。しかし運よくスタメンのアウトサイドヒッターが崩れてくれて(笑)、両者とも同じタイミングでコートに立つ姿が見られてのはよかった。

本人たちも楽しかったのではないかと思う。大学での対戦はあっただろうが、卒業後はどちらもパナソニック(現大阪ブルテオン)に所属していたので、イタリアでの初対決なだけでなくプロになってからの初対決でもあったから尚更楽しかったのではないかなと。

MVPは両チーム最多20得点でミラノを牽引したOPレゲルス。第3セットこそアタックのミスが増えてしまったが、4セット目にすぐに修正してチームのために決めまくった。やはり今季のミラノは彼のチーム。

またミラノはインフルエンザで出場を控えていたSポッロの復帰も大きかった。この試合では出なかったが、プレーオフではキレキレのサービスエースがまた見られるだろう。

チステルナが取った3セット目以外はどのセットもどちらが取ってもおかしくない展開となったが、チステルナの方が細かなプレーミスなどが多かった。OPフォールが17得点で頑張っていたが及ばす。Sバラノヴィッチもエース決めてクイックも多用してとてもよかったのだけれど惜しかった。

しかしチステルナは2023年に新クラブとなって2シーズン目に初のプレーオフ進出を達成。レギュラーシーズン最終節の結果次第で、ペルージャもしくはトレントと準々決勝を戦う。

ミラノもプレーオフ進出は確定させており、同じく最終節の結果次第で通過順位と対戦相手が決まる。こちらはチヴィタノーヴァ、ヴェローナ、ピアチェンツァのいずれかのチームと準々決勝を戦うことになる。

正直プレーオフで両者チームの対決が見られることは現実的ではないが、また来季に、今度はスタメン同士での対決が見られたらいいなと思う。

詳しい試合のスタッツはこちら↓
https://www.legavolley.it/match/38327

Photo: Powervolley Milano, legavolley.it

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