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アジア選手権初戦、日本はタイに3-0ストレート勝利!

2023年8月20日

アジア選手権2023(会場:ウルミア(イラン))、バレーボール男子日本代表はグループ戦でタイと対戦し3-0(25-19, 25-21, 25-22)で勝利しました。

第1セットスタメン

日本

OH:髙橋藍、石川
MB:小野寺、山内
OP:西田
S:関田
L:山本

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、序盤からタイのミスが重なって6-3と日本がリードすると、OH石川やMB山内のスパイク・ブロックなどで12-7とさらに点差を広げます。その後もリードを保った日本は終盤にも途中出場のOP宮浦のサーブから2連続ブレイクを決めて21-14とします。最後は相手のサーブがミスになり25-19でこのセットを日本が取ります。

第2セット、序盤にOP西田が2本のブロックを決められた一方、タイはOP9を中心にサイドアウトを重ねて9-10とタイが先行します。しかしそのOP9のミスから15-14と日本が逆転に成功すると、OP西田のスパイクなどで18-16と点差を広げます。さらに終盤復帰戦となったOH甲斐がリリーサーバーでサービスエースを決めて24-20とすると、最後はOH石川のスパイクが決まって25-21でこのセットも日本が取ります。

第3セット、出だしからOH石川が連続でスパイクを決めますが、タイに序盤で2本のサービスエースが出るなどして6-8とタイがリードします。しかし中盤のOH石川のサーブからOP西田のブロック、さらにOH石川のサービスエースなどで一気に4連続ブレイクを決めて19-16と日本が逆転に成功。そのまま最後はタイのサーブミスで25-22としてこのセットも取った日本が3-0でタイに勝利しました。

感想など

慣れない会場と慣れない相手との対戦で試合を通して堅さが見られましたが、なんとかストレートで勝利。相手に先行されても余裕がある、ブレイクできる力があるのは強いチームの証拠ですね。

勝利もそうですが、西田・甲斐両選手のケガからの復帰はまず嬉しい出来事でしたね。しかも甲斐は初日からサービスエースを決める活躍でした。逆に西田はまだ調子が戻っていなそうですが、3セット目にはいいプレーがたくさんあったのでなんとか上がってきてほしいと思います。

サイドは髙橋藍がサービスエースを複数奪われるなどやや精彩を欠いていましたが、彼は修正できる男なのできっと日に日にこのイランの会場に順応してくれるでしょう。代わりに対角のキャプテン石川はキレキレで、1本もったいないトスミスはありましたが、安定した活躍で3セット目の逆転のきっかけも作ってくれました。流石です。

またリベロ山本を中心にサーブレシーブが安定していたので山内・小野寺両ミドルの攻撃本数がいつも以上に多く、かつよく決まっていました。ただそんな中で3セット目序盤にパイプを多用した関田はやはりにくい(笑)。

A代表初選出のセッター山本龍も2枚替えで出場。まだ合流したてでプレーに苦しんでいるようでしたが、こちらも徐々にコンビネーションの精度を上げてきてくれるでしょう。映像で見ていてもごつい身体だなと思っていましたが、実際に見ると若いのに背中のデカさがヤバいです。このフィジカルにも期待したい選手ですね。

ただタイも予想以上にいいチームでした。特に守備面がよくて日本のサーブやスパイクをよく拾っていましたし、OPの決定率がハイボールでもとても高く日本を苦しめました。ベスト8くらいは行くんじゃないかと思います。

会場は、この日が地元イラン戦がないこともあって席はあまり埋まっていなかったですが、熱量は高かったです。特に地元イラン人女性を中心とした大応援団の存在が光っていました(イランは男女で座席エリアが分かれています)。特に石川・髙橋藍の人気は流石(笑)。これはアジアならどこにいっても変わらないですね。逆にイランボーイたちからは「ニシダ~~~~!!」と叫ぶ声がよく聞こえました(笑)

次のウズベキスタン戦はタイよりさらに力が落ちると思うので、サクッっと勝ってトーナメントに進みたいですね。

Photo: AVC、筆者撮影

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