イタリア男子バレーボールリーグ第1節、髙橋藍所属のモンツァは現地時間10月22日(日)にアウェイでチヴィタノーヴァと対戦し、3-0(25-23, 25‐21, 25-22)で勝利しました。
髙橋藍はスタメンで出場し、チーム2位タイの15得点でした。
第1セットスタメン
モンツァ
OH:マー(カナダ)、髙橋
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:シュワーツ(カナダ)
S:フェルナンド(ブラジル)
L:ガッギーニ(イタリア)
チヴィタノーヴァ
OH:ザイツェフ(イタリア)、ニコロフ(イタリア)
MB:シネニエゼ(フランス)、ディアマンティーニ(イタリア)
OP:ラグンジア(トルコ)
S:デチェッコ(アルゼンチン)
L:バラソ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
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試合レポート
第1セット、出だしはOHニコロフのスパイクなどでチヴィタノーヴァが3-5と先行します。しかしOPシュワーツのブロックやOHマーからのフェイクセットをOH髙橋が決めて10-7とモンツァが逆転します。その後もOPシュワーツのスパイクやOHマーのサービスエースなどで16-12とリードを保ちます。終盤にモンツァにミスが重なり19-19と同点に追いつかれますが、最後はSフェルナンドがサービスエースを決めて25-23でこのセットをモンツァが取ります。
第2セット、OHニコロフのスパイクやMBディアマンティーニのブロックで序盤は2-5とチヴィタノーヴァがリードします。しかしMBガラッシのブロックやOHマーの3連続サービスエースで10-8とモンツァが逆転に成功すると、その後もOH髙橋やOPシュワーツのスパイクで19-17とリードを保ちます。終盤にはOH髙橋の2本のサービスエースなどで3連続ブレイクを決めてモンツァが24-19とセットポイントを奪うと、最後はOPラグンジアのサーブがミスになり25-21でこのセットもモンツァが取ります。
第3セット、序盤はSデチェッコのサービスエースなどで5-8とチヴィタノーヴァがリードします。しかし中盤にOH髙橋の2連続サービスエースで15-14とモンツァが逆転に成功すると、さらにMBガラッシのブロックやスパイクなどで連続得点を決めて19-15と一気に抜け出します。そこから終盤に途中出場のOHヤント(キューバ)とSテレ(ノルウェー)のサービスエースなどで21-21とチヴィタノーヴァが同点に追いつきますが、その嫌な流れをOH髙橋がスパイクで切って22-21とすると、最後はMBディマルティーノのブロックが決まり25-22でこのセットもモンツァが取り切ります。
この結果3-0でモンツァがチヴィタノーヴァに勝利しました。
MVP:OPアーサー・シュワーツ(17得点(うちブロック3)、アタック決定率64%)
髙橋藍は15得点(うちサーブ5)、アタック決定率67%、サーブレシーブ成功率42%でした。
次回は日本時間10月30日(月)3時30分からホームでペルージャと対戦します。
リーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home
感想など
モンツァ強い!!!
スタメンの7人全員がしっかりと仕事をして掴んだ勝利。開幕戦のアウェイで、相手は昨シーズン準優勝のチヴィタノーヴァだったわけですが、そんなこともお構いなしのストレート勝利。しかも各セットともに序盤リードされての逆転勝利でした。序盤にリードされても最後にしっかりと逆転してセットを取り切れるのは強いチームの証です。
サイドの3人はみなアタック決定率がとても高かったです(髙橋藍は決定率67%で失点ゼロ!!!)。アタック以外でもオポジットのシュワーツはブロックで3点、アウトサイドヒッターの髙橋とマーはそれぞれサービスエースが5本ずつ!3セットしかやっていないのに5本ずつはエグすぎます・・・。
ミドルの2人も要所でしっかり仕事していましたし、リベロのガッギーニも崩れなかった。あと何よりセッターのフェルナンドの配球が光りました。彼は昨シーズンもモンツァにいたんですが、開幕前に大怪我を負ってしまい復帰できたのはプレーオフに入ってからでした。だから今季はちゃんと開幕からスタメンで出れててなんだか安心しました。
パドヴァのときは頼れるアタッカーが髙橋とペトコヴィッチしかおらず、かなりこの2人への依存度が高かったのですが、今回のモンツァは全体的に選手のレベルが上がっているのでみんな点数が取れるので髙橋もよりリラックスしてプレーができているんじゃないかなと思います。それでも本人はどこのチームでも貪欲に「核」となりにいくのでしょうが。
守備面に関してはこの試合はサーブレシーブで3失点とレシーブの鬼である彼らしくはなかったですが、ここはチームメイトとの連携の問題もあると思うのでこれからどんどん改善されていくでしょう。
チームの雰囲気もとてもよさそうですね。1セット目からマーのフェイクセット→髙橋のスパイクというコンビネーションも見れましたし(ありがとうございます)。これは本当にベスト4への進出も期待させてくれます。
逆にチヴィタノーヴァは開幕戦らしいというか、とくにサイドアタッカーが安定感に欠けてました。でもチヴィタノーヴァはシーズン終盤で化けて決勝まで進むというをここ数年ずっとやってのけているのでチームとしては平常運転なのかな(笑)。でもニコロフの攻撃力は相変わらずすさまじいです。
あとモンツァのユニフォーム!ここ数年は変な配色でちょっと奇抜な感じでしたが、今年はなんだかかっこいいじゃないですか!これもまたほしくなります。
次はホームでペルージャ。強敵続きですが、2連勝して勢いに乗りたい!!!
Photo: legapallavoloseriea