イタリア男子バレーボールリーグセリエA、石川祐希所属ミラノはピアチェンツァとのプレーオフ3位決定戦第1戦を現地時間4月30日(日)にアウェイで戦い、0-3(17-25, 16-25, 22-25)で敗れました。
石川祐希はこの試合スタメンで出場して7得点の活躍でした。
第1セットスタメン
ミラノ
OH:メルガレホ(キューバ)、石川
MB:ロセル(アルゼンチン)、ピアノ(イタリア)
OP:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)
ピアチェンツァ
OH:ルカレッリ(ブラジル)、レアル(ブラジル)
MB:シモン(キューバ)、カネスキ(イタリア)
OP:ロマノ(イタリア)
S:ブリザール(フランス)
L:スカンフェーラ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
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試合レポート
第1セットはミラノのロセルのサービスエースから始まります。
しかしその後ロマノのスパイクやブリザールのサービスエース、シモンのブロックなどでピアチェンツァが連続得点をあげて5-11とリードを広げます。
そこからもシモンのサービスエースなどで9-16とピアチェンツァがリードを広げます。
ミラノもパトリィのスパイクなどでサイドアウトを取るもなかなかブレイクにつながらず、最後はレアルのスパイクが決まって17-25でこのセットをピアチェンツァが取ります。
第2セットも序盤からルカレッリのスパイクやレアルのサービスエースなどで5-7とピアチェンツァが先行すると、さらに連続ブロックなどで8-12と点差を広げます。
その後もミラノのアタックミスやカネスキのスパイクなどで11-18とピアチェンツァがさらに点差を広げていきます。
そして最後はロセルのサーブがミスになり16-25でこのセットもピアチェンツァが取ります。
第3セット、出だしからルカレッリのサービスエースなどで0-5とピアチェンツァが一気に走ります。
ミラノも石川やパトリィのスパイクで7-10と点差を縮めるも、すかさずピアチェンツァがロマノのスパイクやカネスキのブロックで10-18と再び点差を大きく広げます。
そこからミラノがピアノの連続ブロックやメルガレホのサービスエースで次々と得点を決めて21-21と同点まで追いつきますが、石川が連続でブロックにつかまり21-24とピアチェンツァがマッチポイントを握ります。
そして最後はレアルのスパイクが決まり22-25でピアチェンツァがこのセットも奪取。
この結果ミラノは0-3でピアチェンツァに敗れました。
MVP:OPユーリ・ロマノ(15得点、アタック決定率60%)
石川祐希は7得点、アタック決定率30%、サーブレシーブ成功率36%の活躍でした。
プレーオフ3位決定戦第2戦は現地時間5月3日(水)20:30(日本時間翌3:30)からホームで行われます。
試合の感想など
ここまでペルージャともチヴィタノーヴァともプレーオフの第1戦はアウェイでボコボコにやられてきたミラノでしたが、今回も例にもれずボコボコの0-3で敗れてしまいました…(笑)。
ピアチェンツァは文字通りサーブ&ブロックが機能してミラノのサーブレシーブとスパイクに大きなプレッシャーをかけることに成功していました。
一方のミラノはサーブがあまり走らず、また石川とメルガレホの両アウトサイドの決定率が上がらずに苦しみました。
ここまで絶好調だったこの2人が、ふたり同時にここまで決まらなかったのは珍しい光景でした。
メルガレホは決定率26%、石川は決定率30%で失点8。
得点が7だったので効果率ではマイナスです。
石川にしては珍しく精彩を欠いた試合でした。
試合はほとんどの時間ピアチェンツァが圧倒していましたが、3セット目の10-18から21-21までの追い上げはすごかった。
この辺りからようやく動きがよくなってきましたが時すでに遅し…。
でもこうした部分が次のチャンスにつながってくるんじゃないかと思います。
次はホームゲームですし、きっと勝ってくれるでしょう!!!
ただエバディプールの状態が気になりますね。
この試合で両OHがこれだけ不調だったのに交代しなかったということは、まだケガがそれほど回復してないんじゃないかと心配してしまいます。
次のホームゲームではコートに立つエバディプールの姿も見れるといいな!!
ピアチェンツァはミドルも含めて6人全員がビッグサーバーみたいなチームなのでこの試合のサーブを乗らせると本当に厄介。
まずはキレイに返せなくでもいいから直接失点を減らし、かつミラノもサーブでガンガンに攻めて相手にプレッシャーをかけていきたいところ!!!
あとはシモンを止めてくれピアノ!!!
そして輝けパトリィ!!!
フォルツァ・ミラノ!!!
写真:LegaPallavoloSerieA