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【石川祐希】ミラノ、古巣のモデナに2-3で惜敗し開幕勝利ならず

2023年10月23日

イタリア男子バレーボールリーグ第1節、石川祐希所属のミラノは現地時間10月22日(日)にアウェイでモデナと対戦し、2-3(19-25, 25-12, 25‐21, 24-26, 12-15)で敗れました。

石川祐希はスタメンで出場し、チーム最多の19点でした。

第1セットスタメン

ミラノ

OH:カジースキ(ブルガリア)、石川
MB:ロセル(アルゼンチン)、ピアノ(イタリア)
OP:ディルリッチ(クロアチア)
S:ゾンタ(イタリア)
L:カターニャ(イタリア)

モデナ

OH:ユアントレーナ(イタリア)、リナルディ(イタリア)
MB:サングネッティ(イタリア)、スタンコヴィッチ(セルビア)
OP:サポシコフ(ロシア)
S:ブルーノ(ブラジル)
L:フェデリチ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

第1セット、序盤からOPサポシコフのブロックやスパイクで3-7とモデナがリードします。ミラノもOPディルリッチのスパイクなどで得点を重ねますが、MBサングネッティのブロックやOPサポシコフのサービスエースなどで12-17と逆に点差を広げられます。その後OH石川もスパイクやブロックを決めますが、最後はミラノのサーブがミスになり19-25でこのセットをモデナが取ります。

第2セット、今度はモデナのミスやMBロセルのブロックなどでミラノが7-1と序盤から大きくリードします。その後もOHカジースキの連続スパイクで11-3、さらにMBピアノの連続ブロックで18-7とミラノが点差を広げていきます。終盤にはOH石川のサービスエースも決まり、最後は途中出場のMBヴィテッリ(イタリア)がOPサポシコフをブロックして25-12でこのセットをミラノが取ります。

第3セット、序盤は競ったまま試合が続き10-10と進みますが、途中出場のOHダヴィスキバ(ベラルーシ)やOPサポシコフのスパイクなどで10-13とモデナが抜け出します。しかし直後にOHカジースキのサービスエースで13-13とミラノが同点に追いつくと、さらにOH石川のスパイクなどで17-15と逆転に成功します。そして最後はOHカジースキのサーブで直接返ってきたボールをMBピアノが連続で叩き込んで25-21でこのセットもミラノが取ります。

第4セット、モデナがOPサポシコフのスパイクで5-8と先に抜け出します。中盤にミラノがMBピアノのブロックや途中出場のOHメルガレホ(キューバ)のサービスエースで17-16と逆転に成功。その後もOH石川のスパイクやMBピアノのこの日9本目となるブロックで得点し24-23とミラノが先にセットポイントを握ります。しかしOHリナルディのアタックで逆転を許すと、最後はOHダヴィスキバのサービスエースが決まり24-26でこのセットをモデナが取ります。

第5セット、出だしはお互いに譲らず5-5と試合が進みます。しかしMBスタンコヴィッチのサーブからOHダヴィスキバが連続でスパイクを決めるなどして5-9とモデナが一気に抜け出します。さらにOHダヴィスキバの連続サービスエースが決まり6-12とモデナが点差を広げます。ミラノもMBロセルのブロックやOH石川のスパイクで連続ブレイクを決めて10-12と点差を縮めますが、最後はOHリナルディのパイプ攻撃が決まり、12-15でこのセットをモデナが取りました。

この結果2-3でミラノはモデナに敗れました。

MVP:OHヴラド・ダヴィスキバ(12得点)

石川祐希は19得点(うちサーブ1、ブロック3)、アタック決定率58%、サーブレシーブ成功率65%でした。

次回は日本時間10月30日(月)0時30分からホームでピアチェンツァと対戦します。

リーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home

感想など

ミラノの開幕戦は昨年同様黒星発進となってしまいました。

カジースキ、ディルリッチ、カターニャの加入で戦力的には昨シーズンよりも充実していますし、石川も決して調子は悪くなかったと思いますが、やっぱり正セッターのポッロをケガで欠いているのが痛かったです。

控えセッターのゾンタも頑張ってくれてはいましたが、やはり今季初めてトップリーグに挑戦する若手セッターなのでなかなかアタッカーが打ちやすいセットを供給できていませんでした。

それでもこの日はミラノのブロックが驚異的で、通常1試合で10本も出ればかなり多いのですが、チーム全体で21本という数字をたたき出していました。特にミドルブロッカーのピアノはひとりで9本もブロックを決めてていて途中からはもう凄すぎて笑うしかなかったです(笑)。

その甲斐もあって第4セットは勝利まであと一歩のところまで迫りましたが、そこから第5セットまではMVPを獲得したダヴィスキバにしてやれてました。彼は巧さと勝負所でリスクを取れるメンタルがあるんですよね。あれはもうミラノが悪かったのではなく、彼のプレーがただただ素晴らしかったという他ありません。

負けてはしまったものの、正セッターを欠く中で強豪相手にポイントを取れたことはむしろプラスに捉えてもいいのかなと思います。というかポッロが戻ってきたときのワクワクしかありません(笑)。やっぱり真ん中の攻撃、とくにポッロは石川のパイプ攻撃やロセルのクイックの活かし方を知っているので早くのびのびとスパイクを打ちまくる彼らを見たい。ただゾンタにも頑張ってもらわないといけません。

あとやっぱりカジースキというコート上でリーダーシップを取れる選手が新たに加わったことで、コート上の雰囲気も昨シーズンとはまた大きく変わったように思います。石川もプレーでもそれ以外でも彼から学ぶことはきっと多いと思いますし、石川にとってまたグッと成長を遂げられるシーズンになるんじゃないかと期待しています!!!

あと余談ですが今季のミラノのアウェイユニフォームがかっこいいので販売してくれることを願います(昨季はホームユニしか販売がなかったので)。買うならロセルかな。

Photo: legapallavoloseriea

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