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宮浦健人が12得点の活躍!ニサがオルシュティンに快勝し7位で今シーズンを終える

2023年4月25日

ポーランド男子バレーボールリーグ(プルスリーガ)7-8位順位戦、宮浦健人所属のニサは現地時間4月24日(月)にアウェイでオルシュティンと対戦し、3-0(25-16, 25‐17, 25-14)で勝利しました。

宮浦健人はこの試合にスタメンで出場し、チーム2位の12点の活躍でした。

第1セットスタメン

ニサ

OH:エルグラウィ(モロッコ)、ゲルジョット(ポーランド)
MB:ヤンコフスキ(ポーランド)、ゼルバ(アルゼンチン)
OP:宮浦(日本)
S:シュチュレク(ポーランド)
L:デムビエツ(ポーランド)

オルシュティン

OH:カリチェク(ドイツ)、アンドリンガ(オランダ)
MB:ヤクビシャク(ポーランド)、エイヴリル(アメリカ)
OP:ブトリン(ポーランド)
S:パヨンク(ポーランド)
L:チウナイティス(ポーランド)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

宮浦はこの試合で今シーズン2試合目のスタメン出場でした。

第1セット、序盤から宮浦のスパイクやゼルバのブロックで7-2とニサが大きく前に出ます。

その後カリチェクのサービスエースなどで7-5と点差を縮められますが、エルグラウィのブロックやスパイクなどでニサが連続得点を決めて15-8と再び点差を広げます。

その後も宮浦のスパイクやヤンコフスキのサービスエースなどでニサが得点を重ねると、最後はゲルジョットのダイレクトスパイクが決まって25-16でこのセットをニサが取ります。

第2セット、序盤はカリチェクの連続エースや1セット目途中から入ったクルル(OP、ポーランド)のブロックなどで2-6とオルシュティンがリードを広げます。

しかし宮浦のサービスエースなどでニサが8-8と同点に追いつくと、さらにエルグラウィのサービスエースも決まって12-10と逆転に成功します。

その後も宮浦のサービスエースやゼルバのスパイクなどでブレイクを重ねたニサが20-15と点差を広げます。

また終盤にもシュチュレクが2連続サービスエースを決めるなど勢いが止まらなかったニサが25-17でこのセットも取ります。

第3セット、出だしからオルシュティンが4連続アタックミスで失点して6-1とニサがリードします。

その後もエルグラウィのスパイクや宮浦のサービスエースで14-4、さらにヤンコフスキとエルグラウィのスパイクやブロックなどでニサが次々と得点を重ねて24-9と15点差でマッチポイントを迎えます。

そこからオルシュティンがクルルのスパイクやヤクビシャクのブロックなどで5連続得点を決めて24-14と点差を縮めますが、最後はエイブリルのサーブがネットにかかり、25-14でこのセットを取ったニサが3-0で勝利しました。

MVP:OHズーハイル・エルグラウィ(14得点(うちサーブ2、ブロック5)、アタック決定率47%、サーブレシーブ成功率42%)

宮浦健人はチーム2位の12得点(うちサーブ3、ブロック1)、アタック決定率44%)の活躍でした。

この結果、ニサは14チーム中7位で今シーズンを終えました。

感想など

予想通りの宮浦スタメン出場!!!歓喜!!!

この日のセッターは普段からよく合わせていたというシュチュレクだったので、宮浦の持ち味を生かす速くて高いセットでバンバン得点を決めていました。

ただ1セット目序盤はサーブとハイボール時のスパイクで苦労していましたが、1本ハイボールを決めきるとそこからはすごくよくなったと思います。

特にサーブに関しては2セット目以降、サーブ順が回ってくる度に毎回エースを決めるなどエースマシーンと化してました(笑)。

またディグもチーム最多の本数を上げていてディフェンス面でもチームに大きく貢献。

試合途中まではチーム最多得点だったので「このままシーズン最終戦で初のMVPか!?」と思いきや、第3セットでエルグラウィに得点を抜かれてMVP獲得はならず…。

正直もう少し試合が長かったら、少なくともあと一回サーブが回ってきていたらMVPを獲得できたかもしれなかったですが、いかんせん今日のオルシュティンがダメダメすぎました。

相手のオルシュティンは特にアタック失点が3セットで23本(ミス11と被ブロック12)とめちゃくちゃ多く、チームアタック効果率がたったの6%と見たこともないような数字でした。

宮浦のアイドル(?)であるオポジットのブトリンも不調で早々に交代。

正直セッターに問題があったと思うんですが、なぜか最後までセッターは変わらず…。

たしかにただの順位戦で、7位になっても8位になってもあまり変わらないと思いますが、1000人近くのホームのお客さんの前でこんな試合を見せてしまうのはどうなんだろうとオルシュティンファンに同情します。

あとオルシュティンはプレーオフ準々決勝を最終第5戦まで戦い抜いて、チーム全体として一種の燃え尽き症候群的な状態になっていたのかもしれません。

今思えば試合前のアップもテキトーな選手が多かったですし(笑)。

ニサが勝ったのはよかったですけど、やっぱり両者が最後までバチバチの試合を見たかったのが本音です。

イタリアリーグの5位決定戦の感想でも同じこと言ってますが、プロで金とって試合をしているなら勝つために最後まで最善を尽くしてほしいですね。

ファンはそのお互いのチームが必死になっているところに心を動かされる、感動をするわけですから。

そんな余力を残して負けるような試合を見せるのはお金と時間をかけて会場に来ているお客さんに失礼だと思います。

さて話をニサに戻します。

この日は平日のアウェイだったためニサの応援団は5人と少なかったですが、ニサベンチが大声でコートのメンバーに声援を送っていました。

特にサーブのときにはそれぞれ実際にチームメイトから呼ばれている愛称が大声でコールされていて、サーブを打つ前にそれに気づいて笑みがこぼれる選手も少なくなかったです。

その中でも「ケント」コールは特に大きかったんじゃないかと思います(笑)

本当にチーム全体がとてもいい雰囲気でした。

みんな本当に楽しそうでした。

今シーズン最初にニサの試合を見たときから感じていたことなんですが、本当にチームのみんながとても仲がよく、いい関係性が築かれていたんだなと改めて感じました。

仲良くなったスタッフさんも「ここ数年は必ずチーム内に態度がよくない選手がいたが、今シーズンは全員がすてきな選手だった」とおっしゃっていたのでやはり間違いではなさそうです。

ニサが昨シーズンの最下位から特別大きな選手補強なく16チーム中7位と躍進できたのは人格的にいい選手が集まっていたというのもあるかもしれません。

バレーボールはチームスポーツであるので、個人の能力のみならずチーム戦術がとても重要であり、そのため個々人の人間関係というものが試合に大きく影響します。

現在欧州チャンピオンズリーグで2連覇中のポーランドのザクサも新しい選手を獲得するうえでその選手がどういう性格なのかというのを詳しい選手やスタッフからかなりヒアリングするそうです。

そういう意味で今シーズンのニサは選手獲得に大きく成功したと言っていいのかもしれません。

たしかにサーブレシーブは壊滅的でしたが(笑)、それを除けば本当に見ていて自然と応援したくなるのが今シーズンのニサでした。

宮浦は、今シーズンスパイカーとしての出場機会こそ少なかったですが、世界最高峰のポーランドリーグで、このような素晴らしいチームメンバーに恵まれたことはきっと大きな財産になったでしょう。

このポーランドで得た財産、そして試合に出られなかった悔しさを、これからの代表シーズンにぶつけてほしいと思います!!!

頑張れミヤケン!!!!!

写真:PZPL

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