イタリア男子バレーボールリーグのプレーオフ3位決定戦第3戦、石川祐希所属のミラノは現地時間4月24日(水)にトレンティーノと対戦し、3-0 (25-22, 25-23, 25-14)で勝利した。
石川は両チーム最多18得点の活躍で勝利に貢献し、MVPに選ばれた。
第1セットスタメン
ミラノ
OH:メルガレホ(キューバ)、石川
MB:ヴィテッリ(イタリア)、ロセル(アルゼンチン)
OP:レゲルス(ベルギー)
S:ポッロ(イタリア)
L:カターニャ(イタリア)
トレンティーノ
OH:ミケレット(イタリア)、マガリーニ(イタリア)
MB:コザメルニク(スロベニア)、ポドラスチャニン(セルビア)
OP:リヒリツキ(ルクセンブルク)
S:スベルトリ(イタリア)
L:ラウレンツァーノ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
MVP:OH石川祐希
18得点(うちサーブ1)
アタック効果率57.14%
これでミラノは3位決定戦通算2勝1敗とした(5戦3勝方式)。
プレーオフ3位決定戦第4戦は日本時間4月27日(土)27時30分からミラノホームで行われる。
イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home
石川祐希選手試合後インタビュー
トシキのコメント
ミラノ快勝!!!
第2戦に続いて2連勝です!
3位&来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権獲得まであと1勝まで来ました。
1、2セット目はどちらも終盤までどちらが取るかわからない竸った展開でした。
しかし1セット目はセッターのポッロ、2セット目は怪我明けのリリーフサーバー・カジースキのサーブから連続ブレイクを奪い抜け出します。
そしてセットポイントを決めたのはどちらのセットも我らが石川でした。
第3セットは第2戦でも大暴れしたポッロのサーブが再び爆発。3連続サービスエースで序盤からリードと流れを掴んだミラノがそのまま突き進んで大差で取り、ミラノの勝利。
MVPにも選ばれたこの日の石川はほぼ完璧なパフォーマンスをみせてくれました。
両チーム最多の18得点、アタック決定率61%で失点1、サーブレシーブ成功率64%で失点ゼロ、サーブミスこそ4本とやや多めですがエース1本とブレイクポイントを決めました。
数字でも、セットポイントなど大事な場面で活躍が目立ったという点においても文句なしのMVPだったと思います。
個人的には普段はフェイクセットする側の石川が、メルガレホからのフェイクセットを決めたシーンはなんだか胸熱でした。
また第2戦でも思っていたことですが、ミラノはブロックスイッチ(相手のアタッカーに合わせて自ブロッカーの位置を入れ替える戦術)を多用していて、それがうまく機能していたと思います。
基本的にメルガレホやレゲルスなどブロックのいい選手を相手の得点源ミケレットとマッチアップさせ、実際にこの日のミケレットはアタックの数字を落としていました。
サーブに関しては基本的に怪我のラヴィアの代わりに入っているマガリーニを狙い、こちらも大きな効果をあげていました。
実はトレンティーノのストレート負けはこの日が初めて。トレンティーノにとっては改めてラヴィアの不在の大きさが浮上した試合だったと思います。
次はミラノホームでの試合になるので、ミラノとしてはここで勝負を決めたいところ。
今のままのメンバーならばミラノに部があると思うので、やはり試合の結果がどうなるかはラヴィア次第かなと思ったりもします。
しかし来季ペルージャへの移籍が噂されている石川。
それが本当ならば、ミラノの石川が見られるのは長くてもあと2試合。
噛み締めて行きましょう。
Photo: Legavolleyball