プールB
ポーランド
世界ランキング：1位
6大会連続11回目
最高成績：優勝（1976）
世界ランキングのポイント数で2位の日本に大きく差をつけて1位の座に君臨する王者でオリンピック優勝候補の大本命。とにかく選手層が厚く誰が出ても強い。中でもオポジットのクレクとアウトサイドヒッターのレオンは攻撃力抜群。また今年は攻守のバランスに優れたアウトサイドヒッターのフォルナルとミドルブロッカーのコハノフスキの活躍も目立っている。ただポーランド代表は21世紀に入ってからまだ一度もオリンピックの準々決勝に勝つことができておらず、パリでその呪いを解くことができるかどうかにも注目したい。
アタック：★★★★★
ブロック：★★★★★
サーブ：★★★★★
レシーブ：★★★★
トス：★★★★
メンバー
監督：ニコラ・グルヴィッチ（セルビア）
*5 ウーカシュ・カチュマレク OP 1994 204cm Jastrzębski Węgiel
*6 バルトシュ・クレク（C）OP 1988 207cm Kędzierzyn-Koźle
*9 ウィルフレド・レオン OH 1993 202cm Lublin
11 アレクサンデル・シリフカ OH 1995 196cm サントリーサンバーズ大阪
12 グジェゴシュ・ウォマチ S 1987 187cm Bełchatów
15 ヤクブ・コハノフスキ MB 1997 199cm Warszawa
16 カミル・セメニウク OH 1996 195cm Perugia（イタリア）
17 パヴェウ・ザトルスキ L 1990 184cm Rzeszów
19 マルチン・ヤヌシュ 1994 196cm Kędzierzyn-Koźle
20 マテウシュ・ビエニエク MB 1994 210cm Zawiercie
21 トマシュ・フォルナル OH 1997 198cm Jastrzębski Węgiel
99 ノルベルト・フベル MB 1998 207cm Jastrzębski Węgiel
リザーブ
30 バルトウォミエイ・ボウォンチ OP 1994 204cm Warszawa
注目選手
バルトシュ・クレク（オポジット、207cm）
ポーランドチームを率いる愛すべきキャプテン。その剛腕から放たれるスパイクとサーブで得点を量産する。昨シーズンまで日本のウルフドッグス名古屋で4シーズンプレーしていて日本のファンにもお馴染みで、今年のネーションズリーグ福岡ラウンドでも会場を大いに沸かせた。またポーランド男子代表チームは彼の髪型をもじって「ハゲのギャング団」という愛称で親しまれている。
イタリア
世界ランキング4位
13大会連続13回目
最高成績：準優勝（1996, 2004, 2016）
昨年のオリンピック予選でまさかの4位通過でパリ五輪の切符を獲得できなかったが、今年のネーションズリーグで序盤から勝ち星を重ね最速でパリ五輪行きを決めた。チームの中心は絶対的セッターで主将のジャネッリ。またアウトサイドヒッターのミケレットとラヴィアが攻守ともレベルが高いことも大きな強み。他のチームに比べると平均年齢が低く若い選手が多いが、ほぼ全員が10代から世界最高峰のイタリアリーグでプレーしているため経験値は非常に高い。
アタック：★★★★★
ブロック：★★★★
サーブ：★★★★★
レシーブ：★★★★
トス：★★★★★
メンバー
監督：フェルディナンド・デジョルジ
*5 アレッサンドロ・ミケレット OH 2001 211cm Trentino
*6 シモーネ・ジャネッリ（C）S 1996 200cm Perugia
*7 ファビオ・バラソ L 1995 178cm Civitanova
*8 リカルド・スベルトリ S 1998 188cm Trentino
11 ジョヴァンニ・サングィネッティ MB 2000 203cm Modena
12 マッティア・ボットロ OH 2000 196cm Civitanova
14 ジャンルカ・ガラッシ MB 1997 201cm Piacenza
15 ダニエレ・ラヴィア OH 1999 200cm Trentino
16 ユーリ・ロマノ OP 1997 201cm Piacenza
23 アレッサンドロ・ボヴォレンタ OP 2004 202cm Piacenza
31 ルカ・ポッロ OH 2004 193cm Padova
リザーブ
28 ガブリエレ・ラウレンツァーノ L 2003 178cm Trentino
注目選手
シモーネ・ジャネッリ（セッター、200cm）
19歳でイタリア代表の正セッターとなると、翌年のリオ五輪で銀メダル獲得に貢献。その後もその地位を不動のものとしている。真ん中も上手く絡めた強気なトスワークのほか、サーブとブロック、さらにツーアタックも非常に強力。たまにバックアタックも打つ（笑）。来シーズンからペルージャ（イタリア）で日本と石川祐希とプレーする。
ブラジル
世界ランキング6位
16大会連続16回目（皆勤）
最高成績：優勝（1992, 2004, 2016）
かつては無類の強さを誇り各タイトルを総なめにする時代もあったが、2021年のネーションズリーグ優勝以降世界大会のタイトルからは遠ざかっているブラジル。しかし強豪であることに変わりはなく、抜群の高さと攻撃力を誇るレアルと攻守にバランスの優れたルカレッリのアウトサイドヒッターコンビは超強力。あと今年メインセッターを務めるフェルナンドがこのアタッカー陣の潜在能力をどこまで引き出せるかがカギ。
アタック：★★★★★
ブロック：★★★★
サーブ：★★★★★
レシーブ：★★★★
トス：★★★★
メンバー
監督：ベルナルド・レゼンデ
*1 ブルーノ・レゼンデ（C）S 1986 190cm Renata
*2 ルーカス・ベルグマン OH 2004 204cm Sesi
*6 アドリアーノ・ザビエル OH 2002 201cm Renata
*9 ヨランディ・レアル OH 1988 201cm Novosibirsk（ロシア）
12 イサッキ・サントス MB 1990 208cm Minas
14 フェルナンド・クレリング S 1996 185cm Monza（イタリア）
16 ルーカス・サートカンプ MB 1986 209cm Sada Cruzeiro
17 タレス・オス L 1989 190cm Lublin（ポーランド）
18 リカルド・ルカレッリ OH 1992 196cm ジェイテクトSTINGS
21 アラン・ソウザ OP 1994 202cm 東レアローズ静岡
23 フラヴィオ・グアルベルト MB 1993 199cm Trentino（イタリア）
28 ダルラン・ソウザ OP 2002 192cm Sesi
リザーブ
*8 エンリケ・オノラト OH 1997 190cm Suwałki（ポーランド）
注目選手
ダルラン・ソウザ（オポジット、192cm）
身長は192cmとバレーボール選手としては小柄だが、抜群のジャンプ力と屈強な身体から豪快なスパイクを叩き込む。去年までは兄アランの控えに甘んじることが多かったが、今年のネーションズリーグでは多くの試合をスタメンとして出場しチームを引っ張った。日本のアニメ好きとしてもファンの間では有名で、アニメ関連のタトゥーを多く彫っているほか、サーブの前には必ずNARUTOの忍術の印を結ぶ。
エジプト
世界ランキング19位
2大会ぶり6回目
最高成績：9位（2016）
昨年のオリピック予選で日本をフルセットで破り、チュニジアとのアフリカ直接対決も制して見事にアフリカ枠でパリ五輪出場を決めた。世界ランキングは19位と他の参加国と比べるとレベルが落ちるが、直近の親善試合でもドイツとスロベニアから点差をつけてセットを奪うなど一定の実力は備えている。中でも小柄だか日本戦勝利の立役者ともなったアウトサイドヒッターのエルホッサニー、高さのあるミドルブロッカーのドラ、そして得点力のあるオポジットのハイカルがチームのカギを握る。
アタック：★★★
ブロック：★★★★
サーブ：★★★★
レシーブ：★★★
トス：★★★
メンバー
監督：フェルナンド・ムノス（スペイン）
＊本名とシャツネームが異なる選手が多いためすべてシャツネーム表記
*2 アザブ OH 2000 194cm Al-Ahly
*5 ハマダ MB 2000 212cm Al-Ahly
*6 レダ L 1993 175cm Zamalek
*8 エルホッサニー OH 2001 186cm ？
*9 アスラン OH 1996 192cm Al-Ahly
10 ドラ MB 1994 211cm Zamalek
12 ユーセフS 1988 203cm Al-Ahly
13 エルマフディ MB 1991 202cm Zamalek
14 セイフ・アベド OP 1999 193cm Al-Ahly
16 ガベル S 1997 191cm ？
17 ハイカル OP 1990 198cm Cannes（フランス）
22 イッサ OH 1988 200cm Al-Khaleej Saihat（サウジアラビア）
リザーブ
23 デヨ OH 1995 199cm Belgrade（セルビア）
注目選手
ハイカル（オポジット、198cm）
エジプト代表の中で唯一ヨーロッパ（フランス）のリーグでプレーするベテランオポジット。高さとパワーのあるスパイクとキレのあるサーブでエジプトの得点源としてチームを引っ張る。昨年のオリンピック予選の日本戦でのベストスコアラー。