ペルージャの強み
①強力なサーブ
昨シーズンはセット当たりのサービスエース数が12チーム中トップだった。その中でもチームトップのエース率を誇っていたレオンはチームを去ってしまったが、セメニウク、プロトニツキー、ベンタラらビッグサーバーらの活躍は今季も期待される。また新加入の石川とロセルも強力なジャンプサーブを持っている他、ジャネッリやルッソも勝負所でのサーブが光る。今シーズンもサーブがペルージャの強力な武器であることは間違いない。
②堅いディフェンス
イタリアリーグのチームは、スタメンアウトサイドヒッターの2人のうちどちらかは攻撃力はあるが守備が苦手な選手を置きがち。しかしペルージャのスタメン候補の3人(石川、セメニウク、プロトニツキー)は皆攻守のバランスに優れた選手であるため、サーブレシーブおよびディグの安定感もペルージャの特徴のひとつである。
③選手層の厚さ
ペルージャはとにかく選手層が厚い。セッターを除くどのポジションもスタメンレベルの選手が複数人揃っており、たとえその日のスタメンが調子を落としたとしても代わって入った選手が試合の流れを変えるということが珍しくない。特に今季のアウトサイドヒッターに関しては石川、セメニウク、プロトニツキーのうちどの2人をスタメンに据えるか毎試合贅沢な悩みとなるだろう。
④セッター:ジャネッリ
層の厚いチームにあって、セッターのジャネッリだけは代えが効かない存在と言ってよいだろう。それほど彼のセッターとしての実力は突出している。高さを活かしたセットアップ、的を絞らせない配球、サーブ、ブロック、ツーアタック、そして勝者のメンタル。今のペルージャはジャネッリという土台の上に成り立っている。
⑤熱すぎるサポーター
ペルージャはサポーターがとにかく熱い。間違いなくイタリアリーグいち、世界でもこれほど熱いバレーボールチームのサポーターはなかなかいないと思う。ホームゲームで客席を埋め尽くすのはもちろん、アウェイゲームでもホームチームサポーターの応援をかき消してしまうことも珍しくない。このような熱いすぎるサポーターの大声援にペルージャは大きく支えられている。
日本からのアクセス
日本からペルージャに向かう場合は、まず飛行機でローマ・フィウミチーノ空港に向かう。そこからバスまたは電車でローマ・テルミ二駅まで行くとペルージャ行きの直通電車が出ている。ただしローマからペルージャまでの直通電車は1日に数本しか走っていないので、事前に時刻表を確認しておくのが良い。
また小規模ではあるがペルージャにも空港があるので、乗り継ぎ回数や時間、予算に余裕があればこちらを利用するのも良いだろう。
ペルージャの中心部から会場のパラバートンまではミニメトロで簡単にアクセスできるが、最終が20時台と早いため帰りは注意が必要。バス停はやや遠く、タクシーを捕まえることも簡単ではないため、ナイトゲームの場合は会場から徒歩で行ける宿を押さえるのがベスト。
Photo: Sir Safety Perugia