現地時間11月7日(木)、イタリアスーパーレガ前半第10節(先行)で大塚達宣所属のミラノは垂水優芽所属のチステルナと対戦し、3-1 (29-27, 27-29, 25-17, 28-26)でミラノが勝利した。
試合は3セット目を除く全セットがデュースの接戦で、最後まで互いに拮抗する場面が続いた。第1セットからミラノのレゲルスとチステルナのフォールの両オポジットの点の取り合いで、レゲルスは33点、フォールは27点というハイレベルなパフォーマンスを見せた。特にレゲルスは重要な場面で力強い攻撃を決めチームの勝利に大きく貢献した。またベテランのカジースキもキャリア通算5000得点を達成し、チームの精神的支柱として存在感を示した。
ミラノの大塚は第4セットにルアティに代わって途中出場。サーブレシーブとディグの守備面で安定した活躍を見せ、チームの逆転に大きく貢献した。またリーグで初めてのサーブ、そして初めて前衛でプレーする機会もあったが得点をあげることはできなかった。
しかし怪我からの復帰以降、後衛のみの出場に留まっていたところに前衛に回っても使い続けてもらえたことは良かったと思う。ミラノの他のアウトサイドヒッター陣はまだまだ安定感のある活躍ができておらず、それがチームがここまでなかなか勝てていない原因のひとつとなっている。事実、この試合でもアタック得点の半分をオポジットのレゲルスが決めている状況。大塚はこれから前衛でのプレータイムが増えてくれば得点も増えてくるだろうし、きっとチームの起爆剤となれるだろう。
一方チステルナの垂水は出場機会がなく、両者がコート上で対峙する場面はリーグ後半に持ち越しとなった。これまでの試合では後衛でラモンと交代する機会もあったが、この試合では控えリベロのフィナウリが普通選手として登録されてラモンと交代していた。この試合のラモンは攻撃でもあまり数字を残せていなかったが、こういう場面で垂水が起用されなかったことはとても残念。まず守備面から再度監督の信用を勝ち取って出場機会を掴んでほしい。
そして後半のチステルナホームでの直接対決ではぜひコート上での洛南対決を拝みたい。
それにしてもミラノのレゲルスがヤバい。昨季は石川との2枚看板だったが、石川が抜けたあとのミラノでは彼がひとりで決めまくっている。相手のマークも昨季以上に苦しいなかで、これだけの数字を残してるのは本当にすばらしい。ここまでの選手とは僕の想像を超えている。確実にパトリィよりも頼りになる(笑)。セッターのポッロの信頼も厚い。
ただこの状況がずっと続くのは厳しいので、大塚の攻撃面での活躍が期待される。頑張れ大塚。ピアッツァさん、ガルディーニを出すくらいなら大塚を出そう。
ミラノ
スタメン:Sポッロ(5)、OHルアティ(13)、MBシュニッツァー(1)、OPレゲルス(33)、OHカジースキ(4)、MBカネスキ(6)、Lカターニア
途中出場:OHガルディーニ(7)、OPバロット(4)、MBラリッツァ(4)、Sゾンタ、OH大塚
チステルナ
スタメン:Sバラノヴィッチ(1)、OHバイラム(15)、MBネデリコヴィッチ(11)、OPフォール(27)、OHラモン(9)、MBディアマンティーニ(6)、Lパーチェ
途中出場:Sファニッツァ、Lフィノウリ、OHリヴァス
MVP:OPフェレ・レゲルス
33得点(うちサーブ2、ブロック1)、アタック効果率48.15%
OH大塚達宣
途中出場0得点
OH垂水優芽
出場なし
詳しい試合のスタッツはこちら↓
https://www.legavolley.it/match/38261
次戦
11月9日(土) 26:00~ ミラノvsグロッタッツォリーナ
11月10日(日) 26:00~ モデナvsチステルナ
配信:VBTV, FOD(ペルージャ戦のみ)
Photo: Powervolley Milano, legavolley.it