現地時間12月20日(金)、世界クラブ選手権グループ戦第3戦で関菜々巳所属のコネリアーノ(イタリア)とNECレッドロケッツが激突。日本人が所属する海外チームと日本のSVリーグのクラブの対決が実現した。
1セット目はNECがMB島村とMB山田のクイックを中心に得点を重ね、中盤まで互角の戦いを見せる。しかしコネリアーノはOPハークの高さを活かしたスパイクがよく決まったほか、ブロックでもNECを苦しめて25-21でこのセットを取る。
2、3セット目もNECはOH佐藤やOHコンヨットがうまくコースを狙ったり相手のブロックを利用するなどして応戦する。しかしコネリアーノはOHジュやOHガビを中心とした高さのあるスパイク、OPハークのサービスエース、 MBファーを始めとするブロックなど、イタリアリーグを含め今季無敗の高いチーム力を見せて25-20、25-19と続けてセットを取り切り3-0で勝利した。
NECは、MB島村がアタック決定率50%を記録するなどミドルからの攻撃はよく決まっていたが、サイドからの攻撃が思うように決められなかった。特にOPダシルヴァが不調で、サイド攻撃がレフトに偏ってしまったのは残念だった。
それでも特に2セット目のOH佐藤はフロントからもバックからも高いブロックに対応しながらうまくスパイクを打って高い効果率を残す素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
NECがいい勝負をするにはサーブを効果的に打ち込んで行きたかったが、サーブレシーブが苦手なOHジュですら大きく崩すことができなかったのでかなり厳しかった。
コネリアーノのS関はこの試合1セット目はリリーフサーバー、2セット目は2枚替えで出場。海外チームの一員として日本のチーム相手にプレーをするのはどんな感覚だったのか気になる。
やはりコネリアーノは驚異的だった。当然SVリーグとは高さとパワーのレベルが段違いであるし、特に今季のチームは各国ナショナルチームでもほとんど勝てないレベルだと思う。ほぼ世界選抜と言っても過言ではない。
今回改めて昨年の世界クラブ選手権でハルクバンクアンカラ(トルコ)に善戦したサントリーと比べると、日本の男子チームより女子の方が世界との壁は大きいように感じた。
NECはこの敗戦を受けてグループ戦敗退が決まった、選手たちにとって今大会で得たものはとても大きなものだったと思うので、この悔しさをバネに頑張ってほしいと思う。
コネリアーノは準決勝に進み、福留慧美選手所属のミラノ(イタリア)と対戦する。今季すでに3回目、今年だと6回目の対戦となる。
コネリアーノ - NEC
3-0(25-21, 25-20, 25-19)
コネリアーノ
スタメン:Sヴォウォシュ(3)、OHガビ(10)、MBファー(8)、OPハーク(17)、OHジュ(12)、MBルビアン(8)、Lデジェンナーロ
途中出場:S関、OPアディグヴェ(2)、OHウーカシク(1)
NEC
スタメン:S中川()、OH佐藤(12)、MB山田(7)、OPダシルヴァ(4)、OHコンヨット(12)、MB島村(10)、L大工園
途中出場:S塚田、OH廣田、OH山内、OH佐々木
詳しい試合のスタッツはこちら↓
https://en.volleyballworld.com/volleyball/competitions/club-world-championship-women/schedule/21379/
世界クラブ選手権準決勝
コネリアーノ - ミラノ
日本時間:12月21日(土)20:30〜
配信:VBTV
Photo: volleyballworld.com