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ペルージャがモデナに3−0で勝利しコッパイタリア準決勝進出!石川祐希はスタメン出場を果たすも悔しい途中交代

現地時間12月30日(月)コッパイタリア準々決勝、石川祐希所属のペルージャはモデナと対戦。

第1セット、出だしはOH石川がMBサングイネッティのブロックに捕まるなどして1-5とモデナがリード。そこからペルージャがOH石川のアタックやMBロセルのブロックで9-8と一時的逆転するも、OHグティエレスのサービスエースやOPブケッゲルのアタックなどで13-16とモデナが再度リードを広げる。しかしOH石川のアタックとサービスエースで18-17とペルージャが再逆転すると、さらにOHプロトニツキのサーブからエースを含む連続ブレイクが生まれる。最後はOH石川のアタックが決まって25-20でこのセットをペルージャが取る。

第2セット、スタートからOHダヴィスキバが2本連続でOH石川を弾くサービスエースを決めてモデナが0-2とする。そこからペルージャはOPベンタラらが得点するも、中盤で今度はMBサングイネッティがOH石川から2本連続でサービスエースを奪いモデナが9-14とする。ここでペルージャはOH石川に代えてOHセメニウクを投入。そのOHセメニウクのサーブからモデナにアタックミスが続いて14-14とペルージャが同点に追いつくとそこからは競った展開となる。OPブケッゲルのサービスエースで23-24とモデナが先にセットポイントを握ったが、そこからペルージャがMBロセルのクイックで25-24と逆転。最後はOPベンタラがブロックを決めて27-25でこのセットもペルージャが取り切る。

第3セット、出だしからペルージャがMBソレとOHプロトニツキが計3本のブロックを決めて4-1とリード。さらにSジャネッリのサーブからMBロセルのクイックなどでブレイクを重ねて9-2とリードを広げる。その後もSジャネッリからの多彩な攻撃で得点を重ねて21-16とリードを保つ。そこからモデナが途中出場のOHリナルディのアタックやOPブケッゲルのブロックで得点し23-22と1点差まで迫るも、最後はOPプロトニツキとMBロセルが続けてアタックを決めて25-23でペルージャが3セット目も取り切り、3-0で勝利した。

石川祐希は第1セットの出だしこそアタックに苦しんだが、それ以降は失点なく高い決定率のアタックとブロック、サービスエースを決めて10得点をマーク。しかし上述したように第2セットでサーブレシーブに苦しみ、2セット目だけで4失点してしまい交代を余儀なくされてしまった。

スタメンで出た試合で途中で交代し、そのままコートに戻らないということは今季この試合がおそらく初めてだったと思う。配信でもたびたびベンチの石川の様子が映されていたが、チームが勝っている状況でもとても不満げな悔しさたっぷりの表情だったのがとても印象的だった。今季はアタック面ではかなりいい数字を出せている反面、サーブレシーブにかなり苦しんでいる。昨季までのミラノではチーム事情として守備的な役割を任されていたこともあってかサーブレシーブで悪目立ちすることはほとんどなかったし、むしろリベロよりもいい仕事をしていた印象だった。

しかし本人が一番分かってはいるだろうし、本人が一番悔しがっていると思うので、きっとなんとか克服してくれるだろう。心配はない。

ペルージャは3セット目を除いてモデナを追う展開の試合となったが、どちらも最後まで集中力を切らさずにプレーを続け、結果どちらのセットも逆転で取りきった。ぺルージャはベンチを含め個々の能力が高いのはもちろんだが、やはりビッグサーバーが多くどのローテーションでもサーブが走れば連続ブレイクを狙えるのが大きな強みだろう。

例えば日本代表のスタメンでビッグサーバーといえばOH石川、OH髙橋、 OP西田の3人だが、今のペルージャはMBソレを除く5人が強力なジャンプサーブを打てるビッグサーバー。彼らのうち誰かに当たりが出れば良いから高確率で連続ブレイクが取れるし、だからこそ相手にリードされても慌てずに集中力を保ってプレーができるのだろう。逆転できる自信があるから。

そりゃ強いわ。もちろんペルージャの強さはこれだけではないが、この部分はまず大きいと思う。

モデナも前回のリーグ戦に続いていい勝負をしていた。特に2セット目は取ってもおかしくなかったというか、取らなければいけないセットだったとも言える。しかし特に2セット目に関しては自分たちのミスが多すぎた。アタックで5点、サーブで9点の計14点もペルージャに献上してしまった。これでは勝てるものも勝てない。ポテンシャルはあるのになかなか勝てていないのはこういうところが原因なのだろう。

コッパイタリアのファイナル4は1月25日と26日の週末にボローニャで開催。リーグ戦はファイナルに進んでも自前のアリーナで試合をするため、コッパイタリアは1万人規模の大きな会場で試合が見られる貴重な機会。筆者はこれまでコッパイタリアのファイナル4を計3回生観戦したが、会場の熱気も盛り上がりもお祭り感もリーグ戦とは全然違うので、チャンスがある方はぜひ現地に行かれることを強くお勧めする。

ペルージャ - モデナ
3-0(25-20, 27-25, 25-23)

ペルージャ
スタメン:Sジャネッリ(2)、OHプロトニツキ(11)、MBロセル(10)、OPベンタラ(11)、OH石川(10)、MBソレ(6)、Lコラチ
途中出場:OHチャンチョッタ、OPエレーラ、OHセメニウク(2)

モデナ
スタメン:OHグティエレス(4)、MBマティ(2)、Sデチェッコ()、OHダヴィスキバ(10)、MBサングイネッティ(8)、OPブケッゲル(13)、Lフェデリチ
途中出場:OHマッサーリ(2)、MBアンザーニ(4)、OPイクバイリ、OHリナルディ(3)

MVP:OPワシム・ベンタラ
11得点(うちブロック3)、アタック効果率58%

OH石川祐希
10得点(うちサーブ1、ブロック1)、アタック効果率46%

詳しい試合のスタッツはこちら↓
https://www.legavolley.it/match/38947

次戦

イタリアリーグ
後半4節
1月5日(日) 26:30~ vsチステルナ
配信:VBTV (https://subscribe.volleyballworld.com/volleyball-tv1), FOD

欧州チャンピオンズリーグ
グループ第5戦
1月16日(木) 26:00〜 vsチェスケーブジェヨヴィッツェ(チェコ)
配信:EurovolleyTV(https://www.eurovolley.tv/

コッパイタリア
準決勝
1月25日(土) 28:15~ vsヴェローナ
配信:VBTV (https://subscribe.volleyballworld.com/volleyball-tv1), FOD

Photo: legavolley.it

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