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石川真佑vs福留慧美、イタリアリーグ女子日本人対決は今回も石川のノヴァーラに軍配!

現地時間1月5日(日)、イタリアセリエA1女子後半第3節、石川真佑所属のノヴァーラと福留慧美所属のミラノが対戦。フルセットの死闘を繰り広げた。

第1セット、序盤は競った展開となり7-7と試合が進む。そこからOPトロクのブロックなどでノヴァーラが連続ブレイクを決めて10-7と点差を広げるも、ミラノはOHシッラのアタックなどでブレイクを重ねて16-16と中盤に追いつく。さらにOHシッラのサーブからOPエゴヌのブロックやOHダルデロプのアタックで4連続ブレイクを決めたミラノが17-22と抜け出すと、最後はOPエゴヌがエースを決めて19-25でミラノが取る。

第2セット、序盤でOH石川のサーブからエース1本を含む2連続ブレイクを決めてノヴァーラが5-1と先行する。その後もOPトロクのアタックやMBボニファチオのサービスエースなどで14-4、さらにMBアレクシッチやOHアルスマイヤーのアタックなどで21-8と最大13点のリードをあげる(この間にL福留はLゲリンと交代)。そのまま最後はOH石川がアタックを決めきって25-14とノヴァーラが危なげなくセットを取り返す。

第3セット、MBヘイルマンのサービスエースなどで連続ブレイクを決めたミラノが3-6とリード。さらにOHシッラのアタックやサービスエースで6-13とリードを広げる。その後ノヴァーラがMBアレクシッチのアタックやブロックで10-12とするも、OHダルデロプのアタックで11-15とミラノが点差をまた広げる。しかし、そこからノヴァーラがOH石川のサービスエースやOHアルスマイヤーのアタックなどで連続ブレイクを決めて23-22と終盤で一度逆転すると、最後はSボシオのサービスエースで25-23としセットを取り切る。

第4セット、ミラノがOPエゴヌのアタックなどで4連続ブレイクを決めて4-8と序盤からリードする。ノヴァーラはOPトロクを中心に得点するも、その後OHダルデロプのサービスエースでミラノが11-17とさらに点差を広げる。そこからOPトロクのアタックやミラノのミスが重なるなどしてノヴァーラが4連続ブレイクを決めて16-17と1点差に迫る。しかしミラノはOPエゴヌのアタックを中心に得点を重ねてそれ以上の追従を許さず、最後もOPエゴヌがアタックを決めて23-25でミラノがこのセットを取り切る。

第5セット、序盤から両オポジットを中心に得点を取り合うも、8-7とノヴァーラが1歩リードした形で折り返す。しかしSボシオのサーブからOHアルスマイヤーのアタックや自身のサービスエースで3連続得点を決めて、13-10とノヴァーラが抜け出す。そのまま最後はOH石川がアタックを決めきって15-12でこのセットを取ったノヴァーラが3-2でミラノに勝利した。

石川真佑はこの試合、特にサーブが冴えて3本のエースを決めた。第2セットのスタートダッシュと第3セットの逆転劇は彼女のサーブなしではあり得なかった。アタックに関しては特に3、4セット目に得点が取れず苦しんだが、それ以外のところでは上手く得点できていたし5セット目に調子を取り戻してきたのは素晴らしかった。一方サーブレシーブには苦しんだ。

同じくサーブレシーブで苦しんだのがミラノのリベロ福留慧美。この試合はスタメン出場を果たしたが、2セット目中盤の大差がついている場面で控えのリベロと交代し、それ以降コートに戻ることはなかった。ディグや繋ぎの部分では素晴らしい活躍を見せていただけに悔しい交代となった。日本代表でもディグ専門リベロだったので、本人にもサーブレシーブへの多少の苦手意識があるように思うが、それを克服するためのイタリアリーグ挑戦でもあると思うのでなんとか頑張ってほしい。

この試合はOPトロクとOPエゴヌの両オポジットによる点の取り合いとなり、それぞれが自チーム全体の約半数の得点をあげたほか、お互いにサーブとブロックで20点近く得点した。

一方で試合を分けたのはミスによる失点の数で、ノヴァーラが23点だったのに対してミラノは32点。特に被ブロックを除いたアタック失点がミラノに目立った(まあそのほとんどがOPエゴヌの失点だったわけだが…)。またノヴァーラの方がミドルをより多く、上手く使えていたことも勝利に繋がったのではないかと思う。

イタリアリーグ女子は1位のコネリアーノが頭一つ抜けている一方で、2位以下のチームの実力は非常に拮抗している。プレーオフ決勝までコネリアーノと当たらないようにするには2位か3位でリーグ戦を抜けることが条件。ここからプレーオフまでの順位争いもかなりシビアになってくるだろう。

ノヴァーラ - ミラノ
3-2(219-25, 25-14, 25-23, 23-25, 15-12)

ノヴァーラ
スタメン:OPトロク(26)、OH石川(10)、MBアレクシッチ(13)、Sボシオ(3)、OHアルスマイヤー(13)、MBボニファチオ(10)、Lフェルシーノ
途中出場:OHヴィッラーニ、Lデナルディ、OPミムス

ミラノ
スタメン:OHシッラ(14)、MBダネージ(4)、OPエゴヌ(28)、OHダルデロプ(15)、MBクルタギッチ(5)、Sオッロ、L福留
途中出場:OHカゾット(1)、Lゲリン、MBヘイルマン(8)、OHピエトリーニ、Sコンスタンティニドゥ(1)、OPスムレク

MVP:OPタチアナ・トロク
26得点(うちサーブ1、ブロック1)、アタック効果率29%

OH石川真佑
10得点(うちサーブ3)、アタック効果率10%

L福留慧美
サーブレシーブ成功率33%

詳しい試合のスタッツはこちら↓
https://www.legavolleyfemminile.it/match-center/747020/statistiche/

次戦(ノヴァーラ)

欧州CEVカップ
ラウンド16(アウェイ)
1月9日(木) 25:00〜 vsギュゼイボルゲンチリック(トルコ)
配信:EurovolleyTV(https://www.eurovolley.tv/

イタリアリーグ
後半4節
1月12日(日) 24:00~ vsローマ
配信:VBTV (https://subscribe.volleyballworld.com/volleyball-tv1

コッパイタリア
準決勝
2月8日(土)試合時間未定~ vsコネリアーノ
配信:VBTV (https://subscribe.volleyballworld.com/volleyball-tv1

次戦(ミラノ)

欧州チャンピオンズリーグ
グループ戦
1月9日(木) 5:30〜 vsFCポルト(ポルトガル)
配信:EurovolleyTV(https://www.eurovolley.tv/

イタリアリーグ
後半4節
1月11日(土) 27:30~ vsクーネオ
配信:VBTV (https://subscribe.volleyballworld.com/volleyball-tv1

コッパイタリア
準決勝
2月8日(土)試合時間未定~ vsスカンディッチ
配信:VBTV (https://subscribe.volleyballworld.com/volleyball-tv1

Photo: legavolleyfemminile.it

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