3月29日(土)にポーランド男子バレーボールリーグ(プルスリーガ)のプレーオフ準々決勝第1試合が行われ、レギュラーシーズン5位のケンジェジンコジレ(通称ザクサ)が同4位のルブリンを3-1(23-25, 25-17, 25-20, 25-19)で下した。
試合後、この試合で22得点をあげMVPを獲得したバルトシュ・クレク選手(元ウルフドッグス名古屋、現ザクサ所属、ポーランド代表)にお話を伺った。

T:プレーオフ初戦の勝利おめでとうございます。
クレク:試合に勝てて嬉しいけど、この勝利だけではまだ何の意味もないよ。まだプレーオフの初戦だし、ルブリンは素晴らしいチームだから。(先日のCEVチャレンジカップ決勝で)彼らはチヴィタノーヴァ(コッパイタリア優勝チーム)に対してその高いポテンシャルを存分に発揮して勝利した。ケンジェジンでのホームゲームで彼らはまたしっかり仕上げて挑んでくるから、僕たちはそれを迎え討たないといけない。それに準備できてないと、僕たちはホームで苦しむことになるだろうね。
T:あなたの今のコンディションはどうですか。
クレク:あ〜、よくはないよ。でも全チーム同じような問題を抱えていると思う。自分たちには怪我があるし、感染症やウィルスに苦しんでるチームもある。ここではシーズン中ずっとそうなんだ。でもさっき言ったようにルブリンも何かしら健康上の問題を抱えているだろうし、自分たちには自分たちの問題がある。でもその上でコート上で勝敗が決まるんだ。
T:ポーランドのこのようなホーム&アウェイの長いプレーオフと日本の短いプレーオフ(チャンピオンシップ)はどっちが好みですか。
クレク:正直どっちも好きだよ。それぞれ違う良さがあるね。でも僕はポーランドでバレーを見て育ってきて、長いプレーオフになること、準々決勝も5試合、準決勝も5試合、そして決勝も5試合までもつれたりすること、こういうのが好きなんだ。最高のバレーボールが見られると思う。今日は僕らが勝ったけど、相手は今日の試合をビデオでチェックして次戦では確実に対策してくる。だから僕たちはまたそれへの準備が必要。こういうのが好きなんだ。シーズン中はこうした探り合いの勝負なんだ。こうした2チームの戦いなんだ。でも日本では、僕は(日本の)長いレギュラーシーズンは好きだし、(プレーオフで)1つの試合で勝敗が決まるのはものすごいプレッシャーだし感情も高ぶる。あとファンも結果を追いやすいだろうね。どっちもシステムもいいと思うけど、もし選ぶとするなら長いプレーオフの方だね。
T:最後に日本のファンの皆さんにメッセージをいただけますか、日本語で笑。
クレク:日本語は無理だよ、ごめんね。僕の脳がよく働いていないから、日本語は全部忘れちゃったよ。でもすべてのファンの皆さん、僕やザクサ、ポーランドリーグを応援してくださっている皆さん。(日本語で)ありがとうございます。また今年も正式にポーランド代表に選ばれたので、今年の夏にお会いできるのを楽しみにしています。素晴らしい夏になると思います。皆様のご多幸お祈りします。
Photo: PlusLiga.pl, TOSHIKI