バルカンの大国セルビア。旧ユーゴスラヴィア時代からバレーボール強豪国のひとつで、2000年のシドニーオリンピックでは、大エース・ミリュコヴィッチを率いて見事金メダルに輝きました。現監督のコヴァチのその金メダルメンバーのひとり。東京オリンピックの出場権こそ逃してしまいましたが、2019年にはヨーロッパ選手権を制するなど実力は折り紙付き。メンバーのほとんどがイタリアやロシアなど国外のトップリーグでプレーしている実力派集団です。
近年の主な成績
FIVB世界ランキング10位(21.05.30現在)
東京オリンピック 不参加
2019
ワールドカップ 不参加
VNL 11位
ヨーロッパ選手権 優勝
2018
世界選手権 4位
VNL 5位
ネーションズリーグ2021成績
6月2日現在
vsスロベニア 〇3-1
vsポーランド ●1-3
vsイタリア 〇3-1
2勝1敗 9位
登録メンバー
アウトサイドヒッター(5)
#2 ウロシュ・コヴァチェヴィッチ 28/ 197/ 355
#8 マルコ・イヴォヴィッチ 30/ 194/ 365
10 ミラン・クユンジッチ 23/ 196/ 348
12 パヴレ・ペリッチ 22/ 207/ 355
26 タヴィデ・コヴァチ 21/ 196/ 324
ミドルブロッカー(4)
#7 ペタル・クラスマノヴィッチ 31/ 205/ 354
13 ステヴァン・シミッチ 25/ 201/ 330
18 マルコ・ポドラスチャニン(C) 33/ 204/ 358
20 スレツコ・リシナツ 29/ 205/ 370
オポジット(3)
14 アレクサンデル・アタナシェヴィッチ 29/ 202/ 360
16 ドラジェン・ルブリッチ 27/ 202/ 337
23 ポジダル・ヴチチェヴィッチ 22/ 205/ 355
セッター(3)
#9 ニコラ・ヨヴォヴィッチ 29/ 197/ 335
11 アレクサ・バタック 21/ 198/ 325
21 ヴク・トドロヴィッチ 23/ 190/ 315
リベロ(2)
#3 ミロラド・カプル 30/ 182/ 313
#6 ニコラ・ペコヴィッチ 31/ 176/ 305
平均年齢:26.7歳
平均身長(リベロ除く):199.9cm
平均最高到達点: 345.7 cm
ヘッドコーチ: スロボダン・コヴァチ
相変わらずセルビアは「ヴィッチ」ばっかりです。
主なスタメン
OH2 コヴァチェヴィッチ
OH5 イヴォヴィッチ
MB3 クラスマノヴィッチ
MB6 ポドラスチャニン
OP ルブリッチ
S ヨヴォヴィッチ
L ぺコヴィッチ
注目選手: マルコ・イヴォヴィッチ
セルビアの得点源のひとり。194cmとバレーボール選手としては小柄ですが、抜群のジャンプ力を誇り、その高さは365cmまで届きます!映像で見ていてもその跳躍から放たれるキレッキレのスパイクとサーブは圧巻です!2018/19シーズンから3シーズンをロシアリーグのノヴォシブリスクでプレーしていて、ロシアでもその実力が高く評価されています。ネーションズリーグの前身の大会であるワールドリーグ2016ではセルビアを見事に優勝に導き、自身も大会MVPを獲得しました。セルビアを5年ぶりの優勝に導けるか注目です!!
その他、テクニシャンサウスポーOHのコヴァチェヴィッチや日本のJTでもプレーした経験があり、現在ロシアリーグで活躍中のOPルブリッチなどタレントぞろい。ただ残念なのが、以前僕の記事でも紹介したMBリシナツ。世界でもトップのミドルですが、1日目のスロベニア戦で足を負傷してベンチからも離れています。怪我の詳しい状態はわかりませんが今大会中の復帰は難しいかもしれません。
日本の勝利のカギはやっぱりサーブ
セルビアのセッター、ヨヴォヴィッチはネットから離れたところからでも積極的にクイックを使ってきます。しかし、セルビアにはオランダのニミルのような絶対的エースはいません。ですのでサーブで攻めることで相手の選択肢を減らし、ブロック+ディグのトータルディフェンスで勝負ができれば日本の勝利はグッと近づくでしょう。アウトサイドヒッターの中でもどちらかと言えばイヴォヴィッチの方がレセプションを苦手としているので、彼にサーブを集めて攻撃参加の機会を減らすことが大事になってきます。石川や高橋藍のジャンプサーブに期待です!
試合時間
6月3日(木) 20:00~ Volleyball TV
TV放送(録画)
6月4日(金) 16:30~ BS-TBS
BE PART OF THE GAME! → Volleyball Nations League 2021