ネーションズリーグ第2週1日目、バレーボール男子日本代表はカナダと対戦し3-1(25-22, 25-17, 24-26, 25-14)で勝利しました。
第1セットスタメン
日本
OH:髙橋藍、石川
MB:小野寺、山内
OP:西田
S:関田
L:山本
カナダ
OH:ホーグ、マー
MB:エシェンコ、デミヤネンコ
OP:スクレイタ―
S:ウォルシュ
L:カリー
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
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試合レポート
第1セット、出だしからOH石川のブロックが決まるとOH石川やMB小野寺のスパイクで日本が8-4とリードします。その後カナダがOHマーのスパイクなどで連続得点をあげて11-12と逆転しますが、中盤以降堅いディフェンスからカナダのアタックミスを誘って22-19と再び日本が点差を広げます。最後はOH石川がアタックを決めきり、25-22でこのセットを日本が取ります。
第2セット、序盤にMB山内のサーブからOH髙橋藍のスパイクやブロックなどで5連続ブレイクを決めて日本が9-2と大きくリードします。その後もOP西田のサービスエースやMB小野寺のクイックが決まり15-4とさらに点差を広げます。カナダも途中出場のOPシュワーツが高さのあるスパイクやサーブでやや点差を詰めますが、最後はOP西田の軟打が決まって25-17でこのセットも日本が取ります。
第3セット、カナダがOPシュワーツやOHマーのスパイクで得点を重ねて4-7とリードを広げます。そこから日本もOP西田のスパイクやOH石川のサービスエース、OH髙橋藍のブロックなどで13-11と逆転しますが、OPシュワーツの連続サービスエースで13-14とカナダもまたすぐ逆転。その後OHホーグのスパイクなどで21-24と先にカナダがセットポイントを迎えます。そこから日本もMB小野寺のブロックなどで24-24とデュースに持ち込みますが、最後は途中出場のOP宮浦がOHマーのブロックに捕まり24-26でこのセットをカナダが取ります。
第4セット、序盤からOH石川とMB山内にサービスエースが出るなどして7-2と日本が一気に抜け出します。さらにその後もラリーからOH髙橋藍のスパイクやOH石川のライトからのバックアタックなどが決まって18-10と日本が点差を広げます。終盤OP西田にサーブ順が回ってくると、2本のサービスエースを含む4連続ブレイクで24-12と日本が一気にマッチポイントを握ります。そして最後はOH髙橋藍のスパイクが決まって25-14でこのセットを取った日本が3-1でカナダに勝利しました。
これで日本はVNL予選ラウンドの通算成績を5戦5勝15ポイントとし暫定1位をキープしています。なおファイナルラウンドには開催国ポーランドを除く上位7チームが進むことができます。
個人的MVP
日本:MB小野寺太志
12得点(うちブロック3)、アタック効果率82%
ミドルながら2ケタ得点、アタック効果率も驚異の82%で試合の最初から最後までクイックとブロックで存在感を見せてくれました。セッター関田のやや強引なトスも得点にし、小野寺がクイックで相手の注意を引きつけてくれたことでサイドやパイプなどほかの攻撃がよく通っていたと思います。どのチームに対してもミドルが2ケタ得点を取っていければまた勝率もグッと上がってくると思うので、ぜひ今後もこんな感じで頑張ってほしい。
次点:石川祐希(23得点(うちサーブ3、ブロック1)、アタック効果率57%、サーブレシーブ成功率48%)
カナダ:OPアーサー・シュワーツ
16得点(うちサーブ3、ブロック1)、アタック効果率28%
ゲームチェンジャー。2セット目途中からコートに入ってカナダのサイドアウトに大きく貢献し、3セット目は守備職人髙橋藍から2連続サービスエースを奪うなどセット奪取に大きな役割を果たしました。4セット目に失速してしまいましたが、途中から入って逆転の可能性をみせる活躍をするのは誰にもできることではないのですごいです。そしてすごくイケメンでした(笑)。
感想など
久々の日本代表現地取材/観戦でした!!
ふりかえれば昨年は1度も生観戦できていなかったので2021年千葉アジア選手権以来の生龍神(笑)。
でも不思議と久しぶりな感じがしなかったのは、クラブシーズンも含めて日本代表の皆さんの活躍をこっちで追っかけてきたからかな…。
試合はまあ、やっぱり日本はふつうに強かったです。
やっぱりボールが全然床に落ちない。1本のディグから何度得点に変えたか数えきれない。
あとMVPにもあげさせてもらった小野寺のクイックがこの試合は本当に光っていました。クイックの山内、ブロックの髙橋健太郎、バランスの小野寺みたいなイメージですが、今日の試合はブロックとクイックでそのバランスが高いレベルで整っていました。対角の山内はクイックがなかなか決まりませんでしたが、エース2本、ブレイクたくさんとサーブで大きく貢献。
それとサーブ戦術に関して、特に2セット目はあからさまにリスクを抑えてコントロールサーブをリベロ以外に打っていました。髙橋藍などがほとんどショートサーブでわかりやすかったですが、「こんなにリスクを減らしても勝てるってすごいな、完全に強者のやることやん」って思いながら試合を見ていました。でも本当にこうした戦術を取れるのはすばらしい。勝率を上げるためにもリスクを負う必要がないなら負いたくないですからね。
ただ日本のサーブレシーブ失点が7点とここまでと比べるととても多かったのが気になりました。カナダはサイドアウトが弱かったので勝てましたが、ふつうにサイドアウトを切ってくる相手にこれだけサーブで攻められたらかなり厳しいでしょう。
ただ日本もコントロールサーブ中心ながらも8本サービスエースを奪いました。印象に残ったには石川のゾーン1コーナーに決まったサーブ(2本)と第4セット最後の西田のサーブ。石川のサーブはゾーン5を狙っているふうの動きから逆のゾーン1にいったので見ていて「そっちかすごっ!」ってなっちゃいましたし、西田のサーブはサーブのパンチ力もさることながら会場から沸き上がる「ニシダ」コールがすごかった。
この日は招待(?)のこどもたちが多かったんですが、その中の一部が「ニシダ!ニシダ!」と叫ぶとそれが一気に会場全体に広がってアリーナ全体がニシダコールに包まれました。本当にフランスなのに日本のホームゲームをやっているかのような雰囲気でしたね。その前にもこどもたちから「ジャポン!ジャポン!(日本!日本!)」って聞こえてきていましたし。でもやっぱり海外バレーファン(特に男性)の西田人気の凄さを改めて感じましたし、その中でエースを複数取っちゃう西田もまたお祭り男だなど改めて思いました(笑)。
そうして西田が調子を取り戻した一方、宮浦の活躍はこの試合はあまりなかったですね。次に期待。
とまあ蓋をあけてみればフランス大会初戦もいわゆるAメンで挑んた龍神NIPPON。次のキューバ戦はどうするのかな。個人的にはあんまりメンバー変えなそう。世界ランキングが下のキューバとアルゼンチンにはAメンで確実に勝って、上のブラジル戦にBメンぶつけてきたりしそうだな。現実主義的なブラン監督ならやりかねない。
とにかく明日も頑張れ龍神NIPPON!!
VNL第2週フランス大会情報
第2週の対戦相手の情報などは下記記事もしくは動画にまとめています。
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