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日本男子バレー、イタリアに1-3で敗れネーションズリーグ初黒星

2023年7月8日

ネーションズリーグ第3週5日目、バレーボール男子日本代表はイタリアと対戦し1-3(27-29, 26-28, 25-23, 20-25)で敗れました。

第1セットスタメン

日本

OH:大塚、石川
MB:小野寺、山内
OP:西田
S:関田
L:山本

イタリア

OH:ミケレット、ラヴィア
MB:ガラッシ、ルッソ
OP:ロマノ
S:ジャンネッリ
L:スカンフェーラ/ピッチネッリ

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

日本はOH大塚が今大会初スタメンでした。

第1セット、序盤からOH石川を中心に攻める日本に対し、イタリアはSジャンネッリがアタッカー5人全員にバランスよく配球して得点を重ねていきます。試合は両者一歩も譲らずに終盤まで進み、OHミケレットの連続スパイクなどでイタリアが23-24と先にセットポイントを迎えます。そのあとデュースに入るとサーブで入ったOP宮浦がエースを決めて25-24と逆に日本がセットポイントを握りますが、最後はOPロマノのサービスエースとOHラヴィアのスパイクで連続得点を決めたイタリアが27-29でこのセットを取ります。

第2セット、出だしからOP西田のサービスエースなどで日本が4-1と抜け出します。さらにOH石川とOP西田のスパイクとサービスエースで19-15と点差を保ったまま終盤に入ります。その後もこのセット3本目となるOP西田のサービスエースなどで24-21と日本が先にセットポイントを迎えます。しかしSジャンネッリがツーアタックで24-22とすると直後のOHラヴィアの好サーブから途中出場のOHリナルディが続けてスパイクを決めて24-25と3連続ブレイクでイタリアが大逆転でセットポイントを握ると、最後もOHリナルディがスパイクを決めて26-28でこのセットもイタリアが取ります。

第3セット、序盤はOHラヴィアのスパイクやOH石川のスパイク失点が続くなどして7-11とイタリアがリードします。しかしOH大塚のスパイクやMB小野寺のサービスエースで15-14と日本が逆転に成功すると、さらにOH大塚やOP西田のスパイクで22-19と点差を広げます。イタリアもMBガラッシのブロックやOPロマノのスパイクで点差を詰めますが、最後はOH石川のスパイクが決まり25-23でこのセットを日本が取ります。

第4セット、OH石川のスパイクやブロックなどで8-5と日本が先行すると、さらにMB山内のサービスエースで12-8と点差を広げます。しかしOH石川の連続ミスから16-15と1点差まで詰め寄られると、さらにMBガラッシの連続ブロックやOPロマノのサービスエースでイタリアが6連続得点を決めて19-22と終盤に逆転に成功。その後もMBガラッシがOP西田を続けてシャットアウトして20-25でこのセットをイタリアが取り、1-3で日本はイタリアに敗れました。

これで日本はVNL予選ラウンドの通算成績を10勝1敗27ポイントとしたものの、引き続き予選ラウンド暫定1位を維持しています。

次は日本時間7月9日(日)20:00からポーランドと対戦します。

個人的MVP

イタリア:OHダニエレ・ラヴィア

18得点(うちサーブ1、ブロック2)、アタック効果率45%、サーブレシーブ成功率63%

試合を通して安定した活躍でチームの勝利に貢献。特に1セット目のセットポイントを掴んだブロックや2セット目の逆転の連続ブレイクのきっかけとなったサーブなど要所での活躍が光りました。OHミケレットやOPロマノの方がプレーに派手さがあって目立ちますが、チームを下支えしているのは間違いなくこのラヴィアでしょう。ちなみに地元イタリア少女たちの人気ナンバーワン選手もこのラヴィア。

日本:OH大塚達宜

15得点、アタック効果率41%、サーブレシーブ成功率47%

本当は「該当者なし」でもよかったんですが今後の期待を込めて。今大会初のスタメンでOP西田やOH石川の調子が安定しない中、特に3セット目以降高いアタック決定率で3セット目の奪取に貢献。4セット目も途中まではそのままいい調子でスパイクが決まっていたからこそ、終盤の被ブロックが惜しかった。また守備ではディグはリベロ山本より多いチーム最多の11本、またサーブレシーブも相手に狙われて3失点してしまったものの踏んばった。あとはサーブとブロックで貢献度をあげたい。

感想など

大会11試合目にしてやっと今大会初黒星。

11連勝とはなりませんでしたが、昨日も書いたように負けてもよい試合だったので結果についてはまあこれでも大丈夫でしょう。

ただ内容はよくなかったですね。

特に第2セットの24-21と3点差をつけてセットポイントを迎えてから連続失点でセットを奪われた場面。たしかに相手のラヴィアがいいサーブを打ってきていましたが、あの場面で石川がサイドアウトを取れていたら本当にこの試合はどうなっていたかわからなかったでしょう。やはり石川本人がクラブシーズンがずっと口にしていた「最後の1点を取り切る力」というのは常につきまとう課題であるようですね。

また第4セット19-16とリードしてからの6連続失点も痛かった。ここでは相手のブロックと日本のミスがありました。本当に大事な場面でサイドアウトを取り切る力というのが試されたそんな試合でした。そういう意味ではやはりサーブレシーブの安定感と高いスパイク決定力を持つ髙橋藍の存在の大きさを感じた試合でもあったのかなと思います。この試合はおそらくオランダ戦での指の怪我(?)の大事をとっての欠場だったと思いますが、状態がそんなに悪くないことを願います。

あとイタリアはブロックがすばらしかった。プロックポイントとプロックタッチともに13本ずつ(日本は前者が4本、後者が8本)で、特に第4セット終盤のMBガラッシによる怒涛のブロック祭りは日本を絶望の淵に追いやりました。イタリアのブロックが機能していたので、日本のアタック決定率が下がった他、アタック失点もいつもと比べると多かったですね。それは普段失点の少ない石川も例外ではありませんでした。このブロックの差が勝敗を分けた一番の要因だったといっても過言ではないでしょう。

この試合スタメンで2セット目に3本のサービスエースを決め、よく跳んでムキムキゴリラポーズ(笑)全開だった西田でしたが、一方でアタック失点も多かったです。まだまだ本調子に戻るには時間がかかりそうな気がします。ポーランド戦、そしてファイナルラウンドでは宮浦で行った方がいいのかなと思います。

石川もチーム最多得点だったものの、ここぞという場面でアタック失点が出てしまいアタック効果率は22%と低かったです。まあ初戦からずっと出ずっぱりなので疲労もだいぶ溜まっているんだろうと思います。今夜の試合は負けてもいいですが、ファイナルラウンドを万全の状態で戦えるようにしっかり調整してほしいですね。そういえば昨年のVNLファイナル直前で怪我をしてファイナルラウンドのコートに立てなかったので、今年はそういうことも含めてないようにお願いしますよ!

そして今夜はいよいよ予選ラウンド最終日、ポーランド戦。しかも親善試合のときとメンバーがガラリと変わってガチガチなポーランドとの試合です。白熱した試合が見たいのは確かですが、やはり大事なのはファイナルラウンドでベストパフォーマンスを出すことなので、そのための最善の試合をしてもらえるといいですね。

個人的にはクレクvs永露+小川のウルフドッグス対決に期待(笑)。

最強の「ハゲのギャング」に対して日本がどんな試合を見せてくれるのか楽しみです!!!

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