6月20日(火)~25日(日)まで行われるバレーボールネーションズリーグ2023男子第2週。
そのオルレアン(フランス)大会で日本代表と対戦する4チーム(カナダ、キューバ、ブラジル、アルゼンチン)について、メンバーやチームの特徴、注目選手などを簡単に紹介します。
日本の順位と対戦スケジュール
順位
第1週終了時点順位:1位(4勝0敗12ポイント)
世界ランキング7位(6月19日現在)
日本は第1週終了時点で唯一の全勝チームで暫定順位1位となっています。世界ランキングについては大会前と変わらず7位のままです。
第2週登録メンバー
*1 西田有志 OP 2000 187
*2 小野寺太志 MB 1996 202
*3 深津旭弘 S 1987 183
*4 宮浦健人 OP 1999 190
*5 大塚達宣 OH 2000 195
*6 山内晶大 MB 1993 204
*8 関田誠大 S 1993 175
10 髙橋健太郎 MB 1995 201
11 富田将馬 OH 1997 190
12 髙橋藍 OH 2001 188
13 小川智大 L 1996 175
14 石川祐希(C) OH 1995 192
20 山本智大 L 1994 171
30 甲斐優斗 OH 2003 200
第2週対戦スケジュール
時間は日本時間
6月20日(火)20:00~カナダ戦
6月21日(水)20:00~キューバ戦
6月22日(木)20:00~ブラジル戦
6月24日(土)20:00~アルゼンチン戦
第2週の対戦相手
カナダ
第1週終了時点順位:15位(1勝3敗2ポイント)
世界ランキング17位(6月19日現在)
2022年
世界選手権17位
VNL15位
2021年
北米選手権2位
東京オリンピック8位
VNL8位
登録メンバー
*1 ピアソン・エシェンコ MB 1997 204
*2 ルーク・ヘア S 1994 192
*4 ニコラス・ホーグ(C) OH 1992 200
*5 ブロディ・ホーファー OH 2000 200
*6 ダニー・デミヤネンコ MB 1994 196
*7 スティーブン・マー OH 1994 201
*8 ブレット・ウォルシュ S 1994 196
10 ライアン・スクレイター OP 1994 200
12 ルーカス・バンバーケル MB 1991 210
13 サムエル・クーパー OH 2001 200
14 アーサー・シュワーツ OP 1995 209
18 ジャスティン・ルイ L 2000 178
97 ランドン・カリー L 1999 174
99 マサイアス・エルサー OH 2001 198
監督:トーマス・サムエルボ(フィンランド)
チーム紹介
2017年にVNLの前身であるワールドリーグで3位に輝いたが、それ以降は表彰台から遠ざかっているカナダ。更に近年は同じ北中米のキューバが急速に力を付けていることから改革が急務で、今季からポーランドのザクサを欧州チャンピオンに導いたフィンランド人のサムエルボ監督を招聘してチームの再興を図っている。
得点源のOPスクレイタ―や、長く欧州のトップリーグで活躍しているOHホーグ、OHマーらがチームの中心。カナダの首都オタワで行われた第1週は、ライバルのキューバには勝利できたものの勝利はその1勝にとどまった。ファイナルに進むためには第2週から一気にギアを上げていきたいところ。
注目選手:スティーブン・マー
アウトサイドヒッター
身長:201cm
最高到達点:350cm
所属クラブ:モンツァ(イタリア)
マッシブな体躯から放たれるスパイクとサーブは威力抜群。またチームのムードメーカーでもあり、激しいアクションでチームを盛り上げる。2シーズン前にはミラノで石川祐希と共にプレーしていて、来季はモンツァで髙橋藍とチームメイトになる予定と日本人選手とのつながりも多い。
キューバ
第1週終了時点順位:13位(1勝3敗3ポイント)
世界ランキング13位(6月19日現在)
2022年
世界選手権14位
2021年
北中米選手権4位
登録メンバー
*1 ホセ・マッソ MB 1997 199
*2 オスニエル・メルガレホ(C) OH 1997 195
*5 ハヴィエル・コンセプシオン MB 1997 200
*6 クリスティアン・トンダイク S 2001 195
*7 ヨンデル・ガルシア L 1993 183
10 ミゲル・グティエレス OP 1997 197
11 リヴァン・タボアダ S 1998 191
12 ヘスス・エレラ OP 1995 194
14 アドリアン・ゴイデ S 1998 191
18 ミゲル・ロペス OH 1997 189
19 エンドリエル・ペドロソ MB 2002 212
22 ホセ・グティエレス OH 2001 192
23 マーロン・ヤント OH 2001 202
24 アライン・ゴルゲット L 1993 189
監督:ニコラス・ヴィヴェス
チーム紹介
身体能力お化け集団。昨年のチャレンジャーカップで見事優勝し、今年からネーションズリーグ初参戦を果たした。多くの選手がイタリアリーグなどトップリーグで活躍しており、OHメルガレホは今季ミラノで石川祐希と対角を組んで活躍した。
ここまで大黒柱のMBシモンを欠いて戦っているが、OPエレラとOHロペスを中心に高いジャンプからの強烈な攻撃力で第1週は強豪ブラジルを撃破。しかし一方で守備などの面で粗さが目立ち勝利を重ねることはできなかった。
サーブなどで勢いに乗せてたら相当やっかいだが、日本としてはそれほどやりにくい相手ではないと思われる。
注目選手:ヘスス・エレラ
オポジット
身長:194cm
最高到達点:355cm
所属クラブ:ペルージャ(イタリア)
194cmと身長はそれほど高くないが、高いジャンプから破壊力抜群のスパイク・サーブを放つサウスポーオポジット。第1週のブラジルとのフルセットの激闘の際も一人で30得点たたき出してチームの勝利に大きく貢献した。イタリアリーグでは勝負所でミスが出てしまうなどまだまだ安定感には欠けるが、一度乗せたら本当に手がつけられない。日本はディフェンスでどれだけプレッシャーをかけられるかがガギ。
ブラジル
第1週終了時点順位:5位(3勝1敗9ポイント)
世界ランキング2位(6月19日現在)
2022年
世界選手権3位
VNL6位
2021年
南米選手権1位
東京オリンピック4位
VNL優勝
登録メンバー
*1 ブルーノ・レゼンデ(C) S 1986 190
*4 オタヴィオ・ホドリゲス MB 1991 200
*6 アドリアーノ・フェルナンデス OH 2002 201
*8 エンリケ・オノラト OH 1997 190
14 フェルナンド・クレリング(カショパ) S 1996 186
15 マイキ・ナシメント L 1997 187
16 ルーカス・サートカンプ MB 1986 209
17 タレス・ホス L 1989 190
18 リカルド・ルカレッリ・ソウザ OH 1992 196
19 フェリペ・ホアキ OP 1997 212
20 アルトゥル・ベント OH 2004 205
21 アラン・ソウザ OP 1994 202
23 フラヴィオ・グァルベルト MB 1993 199
30 ジュドソン・ヌネス MB 1998 204
監督:レナン・ダルゾット
チーム紹介
南米の最強チーム。みんなのラスボス。東京オリピック3位決定戦でアルゼンチンに敗れて2004年のアテネ五輪以降のオリピック連続メダル獲得記録は止まったものの、未だ強豪国の地位は揺るがない。
2007年から15年以上代表セッターを務めるキャプテン・ブルーノを中心に、アウトサイドヒッターのルカレッリやオポジットのアランなど、どのポジションにも強力なアタッカーを擁する。第1週に続いて第2週も得点源のOHレアルは参加しないが、MBルーカスが第2週から合流。彼とブルーノとの阿吽のコンビネーションは必見である。
龍神NIPPONにとって第2週の山場となるのがこのブラジル戦。ブラジルにはかれこれ20年以上勝てていないが、この呪縛を破ることができるか注目したい。
注目選手:リカルド・ルカレッリ・ソウザ
アウトサイドヒッター
身長:196cm
最高到達点:355cm
所属クラブ:ピアチェンツァ(イタリア)
カナリア軍団の攻守の要。10年以上常勝軍団ブラジルのスタメンOHとしてチームをけん引している。第1週ではキューバ戦を除く3試合でベストスコアラーかつサーブレシーブの中心でもある。セッターのカショパやオポジットのアランなど各ポジションで世代交代が進むブラジルにおいて彼の代わりはいない。逆にルカレッリを崩すことができれば勝利の可能性はグッと高くなるだろう。まあそれが難しいのだけど。
アルゼンチン
第1週終了時点順位:3位(3勝1敗9ポイント)
世界ランキング8位(6月19日現在)
2022年
世界選手権8位
VNL9位
2021年
南米選手権2位
東京オリンピック3位
VNL9位
登録メンバー
*1 マティアス・サンチェス S 1996 173
*3 ハン・マルティネス OH 1998 190
*4 ホアキン・ガレッゴ MB 1996 204
*7 ルチアーノ・パロンスキー OH 1999 198
*8 アグスティン・ロセル MB 1997 197
*9 サンティアゴ・ダナニ L 1996 176
10 マウロ・ゼライェタ OH 2000 190
11 マニュエル・アルモア OH 2002 195
12 ブルーノ・リマ OP 1996 198
16 パブロ・コウカルツェフ OP 1993 203
17 ルチアーノ・ヴィセンティン OH 2000 197
18 マルティン・ラモス(C) MB 1991 197
22 ニコラス・ゼルバ MB 1999 203
77 マティアス・ギラウド S 1998 196
監督:マルセロ・メンデス
チーム紹介
東京オリピック銅メダルチーム。高さはないが上手さと組織力が高く、日本とスタイルが似ている。ただサーブ力が高い日本に対してアルゼンチンはブロックがよく、しつこくタッチを取って切り返しからブレイクを奪う。
チームの中心はセッターのデチェッコ。第1週は彼の巧みなゲームメイクからOPリマ、OHヴィセンティン(イケメン)、MBロセルが決めて3勝をあげて3位と好調なスタートを見せた。第2週はデチェッコは参加せず、代わりにSサンチェスがメインセッターを担うことになるだろう。サンチェスは173cmと日本の関田よりも低身長だがその技術は世界トップレベルだ。日本との試合は長いラリー戦が予想される。
MBロセルはイタリアのミラノで石川祐希と、同じくMBゼルバはポーランドのニサで宮浦健人とチームメイト。
注目選手:アグスティン・ロセル
ミドルブロッカー
身長:197cm
最高到達点:335cm(たぶんもっとある)
所属クラブ:ミラノ(イタリア)
197cmとミドルとしては小柄であるが、持ち前の高い運動能力を生かしたプレーで得点を量産する。スパイク、ブロック、サーブとすべてのプレーのレベルが高く、ミドルのお手本ともなれる選手。彼の代名詞とも言える、斜めにジャンプして相手ブロッカーをかく乱する「ドリフトクイック」は必見。第2週はセッターがアンダーカテゴリーからずっとコンビを組んでいるサンチェスなので、デチェッコのときよりもさらに彼の打数が増えることが予想される。
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Photo: FIVB